10.5 関連コンポーネント
本節では、i-Triggerで使用するコンポーネントについて説明します。
10.5.1 VIDEOコレクタ#
ネットワークカメラの映像を受信して、指定ディレクトリ内にファイル保存するコンポーネントです。VIDEOコレクタが保存した動画は、常時録画された動画として、ビューワで再生可能です。
10.5.1.1 基本情報#
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | VIDEOコレクタ |
説明 | ネットワークカメラの映像を受信して、指定ディレクトリへTSファイル(MPEG2-TS)を保存します。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:0 出力:1 受信した映像を録画データとしてTSファイルへ出力します。このファイルをビューワで再生できます。 出力するデータの詳細は、「出力データ項目」をご覧ください。 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。 出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
10.5.1.2 設定項目#
VIDEOコレクタの設定項目は、次の通りです。
- プロトコル「TCP」選択時
- プロトコル「UDP」選択時
項目 | 説明 |
---|---|
名称 | コンポーネントの名前を入力 ※他のコンポーネント名と重複する事はできません。 |
自動起動無効 | コンポーネントの自動起動を無効にする場合 |
保存先 | 動画ファイルを保存するディレクトリ |
保存時間 | 動画ファイルを保持する期間。時間単位で指定 ※保存時間を過ぎると動画は自動削除されます |
タイムアウト(ミリ秒) | 通信がタイムアウトするまでの時間をミリ秒単位で入力 |
プロトコル | トランスポートに使用するプロトコル
|
RTSP URL | ネットワークカメラのライブストリームURL |
MP4を出力する | 有効にすると、一定間隔でMP4の動画ファイルを生成します。 ※無効の場合は、TSファイルのみが出力されます |
録画間隔 | 「MP4を出力する」が有効な場合に、 MP4の1ファイルあたりの録画時間を秒単位で指定 ※動画の長さは指定した設定と完全に一致しないことがあります |
ポート範囲を指定する | 「UDP」が選択されている場合に、データ受信用のUDPポートを範囲で指定 |
10.5.1.3 出力データ項目#
VIDEOコレクタは、次のデータを出力します。
項目 | カラム名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
TSファイル | $ss_movie_file | FILE | TSファイル(MPEG2-TS)を出力するカラム。メディアタイプは"video/MP2T"固定 |
コンテナファイル | container_file | FILE | 「MP4を出力する」が有効な場合に、MP4ファイルを出力するカラム。メディアタイプは"video/mp4"固定 |
10.5.1.4 テスト接続#
次の手順で、設定したカメラに対してテスト接続を行うことができます。
-
登録したVIDEOコレクタの設定画面を開きます。
-
「テスト」を押下します。
-
設定したカメラへのテスト接続が行われ、正常に接続できる場合に、カメラの映像がライブ再生されます。
カメラのテスト接続に関する注意点
- カメラへ接続できない場合
RTSP URLなどが正しいか確認してください。また、ご利用のネットワークカメラが使用できるカメラであるか確認してください。対応しているカメラでも、カメラ側の設定が対応しているビデオコーデックとなっていない場合は、カメラ側の設定を変更する必要があります。
参考:使用できるカメラについて
また、タイムアウトの設定を伸ばすと、解消することがあります。
- 同時接続数について
カメラによって、同一のストリーミングに対して、同時に接続できる接続数は異なります。低スペックのカメラでは、1接続のみしか同時再生できない場合もあるため、カメラの取扱説明書iやカメラの製品ホームページ等をご確認ください。
10.5.2 Event Recorder#
イベント検出後のデータを集めて、JSON形式で出力するコンポーネントです。また、VIDEOコレクタとのフローリンクが設定されている場合は、対象となる区間の動画ファイルも収集します。Event Recorderが出力したJSONおよび動画は、イベント録画のデータとして、ビューワで再生可能です。
このコンポーネントは、イベントトリガと組み合わせて使用します。
10.5.2.1 基本情報#
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | Event Recorder |
説明 | イベント検出後のデータを集めて、収集したデータをJSONで出力します。同区間に、動画ファイルがあれば同じく取り纏めします。指定ディレクトリへ収集したデータを保存することで、ビューワで再生できます。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:1 記録対象となる区間のデータをJSONファイルへ出力します。 出力するデータの詳細は、「出力データ項目」をご覧ください。 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。 出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
10.5.2.2 設定項目#
Event Recorderの設定項目は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
名称 | コンポーネントの名前を入力 ※他のコンポーネント名と重複する事はできません。 |
自動起動無効 | コンポーネントの自動起動を無効にする場合 |
分類 | イベントに対して設定できる分類。イベントの内容に合わせて、任意で指定します。
|
保存時間 | 記録したデータおよび動画を保持する期間。時間単位で指定 ※保存時間を過ぎると動画はイベントデータマネージャによって削除されます |
保存先 | イベント検知した区間のデータおよび動画を保存するディレクトリ |
10.5.2.3 出力データ項目#
Event Recorderは、次のデータを出力します。
項目 | カラム名 | データ型 | 説明 |
---|---|---|---|
イベントファイル | event_file | FILE | イベント記録のJSONファイルを出力するカラム。メディアタイプは"application/json"固定 |
10.5.3 イベントトリガ#
SpeeDBee Synapse本体に含まれるコンポーネントです。詳しくは、「イベントトリガ」を参照してください。
10.5.4 イベントデータマネージャー#
SpeeDBee Synapse本体に含まれるコンポーネントです。詳しくは、「イベントデータマネージャー」を参照してください。