4.8 アクション
ここでは、各アクションコンポーネントについて説明します。
4.8.1 シェルコマンド#
収集したデータを使った任意のシェルコマンドを実行するコンポーネントです。
4.8.1.1 基本情報#
シェルコマンドの基本情報は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | シェルコマンド |
説明 | データの入力を実行トリガとして、シェルコマンドを実行します。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:0 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
4.8.1.2 設定項目#
シェルコマンドの設定項目は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
名称 | コンポーネントの名称 ※他のコンポーネントの名称とは重複できない |
自動起動無効 | SpeeDBee Synapseの起動時に、コンポーネントを自動で起動する事を無効にするか否か |
コマンド | 実行するシェルコマンド ※1 複数設定すると、指定した順番に実行される ※2 変数を使用すると、対応する情報に変換する $HIVE_COMPONENT:データの送信元コンポーネント名 $HIVE_DATANAME:データ名 $HIVE_DATATYPE:データ型 $HIVE_DATAVALUE:値 $HIVE_TIMESTAMP:データのタイムスタンプ $HIVE_DATAARRAYSIZE:データの配列数 |
タイムアウト(秒) | コマンド実行時のタイムアウト時間を入力 |
4.8.2 メール送信#
収集したデータを使ってメール送信を行うコンポーネントです。
4.8.2.1 基本情報#
メール送信の基本情報は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | メール送信 |
説明 | データの入力を実行トリガとして、内容と宛先を指定したメールを送信します。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:0 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
その他 | メールサーバーに対するテスト接続を行うことができます。詳細は「テスト接続」をご覧ください。 |
4.8.2.2 設定項目#
メール送信の設定項目は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
名称 | コンポーネントの名称 ※他のコンポーネントの名称とは重複できない |
自動起動無効 | SpeeDBee Synapseの起動時に、コンポーネントを自動で起動する事を無効にするか否か |
SMTPホスト | メール送信を行うSMTPサーバーのホスト名orIPアドレス |
SMTPポート | メール送信を行うSMTPサーバーのポート |
SSL/TLS | メールの暗号化方式 |
SMTPユーザー名 | メール送信時のSMTP認証に必要なユーザー名 |
SMTPパスワード | メール送信時のSMTP認証に必要なパスワード |
タイムアウト(秒) | メール送信にかける時間の上限 |
FROM | 送信するメールの送り主のメールアドレス |
TO | 送信するメールの宛先のメールアドレス |
CC | 送信するメールの宛先(CC)のメールアドレス |
BCC | 送信するメールの宛先(BCC)のメールアドレス |
件名 | 送信するメールの件名 ※変数を使用すると、対応する情報に変換する $HIVE_COMPONENT:データの送信元コンポーネント名 $HIVE_DATANAME:データ名 $HIVE_DATATYPE:データ型 $HIVE_DATAVALUE:値 $HIVE_TIMESTAMP:データのタイムスタンプ $HIVE_DATAARRAYSIZE:データの配列数 |
本文 | 送信するメールの本文 ※変数を使用すると、対応する情報に変換する $HIVE_COMPONENT:データの送信元コンポーネント名 $HIVE_DATANAME:データ名 $HIVE_DATATYPE:データ型 $HIVE_DATAVALUE:値 $HIVE_TIMESTAMP:データのタイムスタンプ $HIVE_DATAARRAYSIZE:データの配列数 |
4.8.2.3 テスト接続#
次の手順で、設定した接続先に対してテスト接続を行うことができます。
-
登録したメール送信の設定画面を開きます。
-
「テスト」を押下します。
-
設定した接続先へのテスト接続が行われ、設定画面の下部に結果が表示されます。
4.8.3 PLC書き込み#
PLCの指定アドレスへ値を書き込むコンポーネントです。
4.8.3.1 基本情報#
PLC書き込みの基本情報は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | PLC書き込み |
説明 | データの入力を実行トリガとして、PLCの指定レジスタに、任意の値を書き込みます。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:0 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
その他 | PLCに対するテスト接続を行うことができます。詳細は「テスト接続」をご覧ください。 |
4.8.3.2 設定方法#
次の手順で、PLC書き込みの設定を行うことができます。
-
出力ポートが存在する任意のコンポーネントを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
追加したコンポーネントを起動し、データを出力させます。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
-
PLC書き込みを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
入力ポートに接続するコンポーネントに、追加したコンポーネントを選択します。
-
次のコンポーネント情報を入力します。
項目 説明 名称 コンポーネントの名前を入力
※他のコンポーネント名と重複する事はできません。自動起動無効 コンポーネントの自動起動を無効にする場合ON メーカ 接続するPLCのメーカを選択
※選択できるメーカは次の通りです。
・三菱電機
・ジェイテクト
・オムロン
・キーエンス
・パナソニック機種 接続するPLCの機種を選択
※選択できる機種はメーカによって異なります。ホスト 接続するPLCのホストorIPアドレス ポート 接続するPLCのポート 接続タイムアウト(ミリ秒) PLCへの接続にかける時間の上限 書込タイムアウト(ミリ秒) 値書き込みにかける時間の上限 常時接続する PLCへの接続を問い合わせの都度、切断しない -
「トリガデータ指定方法」を、次の中から選択します。
項目 説明 データ定義を受信して設定する 入力ポートで受け取っているデータの一覧から、書き込みのトリガとするデータを選択する 正規表現で設定する 正規表現を入力し、入力ポートで受け取っているデータの中でマッチしたものを書き込みのトリガとする -
設定対象とするデータについて、次の項目を入力します。
項目 説明 (設定方法が「正規表現で設定する」の場合) コンポーネント 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするもののコンポーネント名を表す正規表現 トリガデータ 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするもののデータ名を表す正規表現 (設定方法が「データ定義を受信して設定する」の場合) コンポーネント 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするものを選択 トリガデータ 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするものを選択 (共通) アドレス 値の書き込み先であるレジスタのアドレス プログラム 値の書き込み先であるレジスタのプログラム番号
※メーカがジェイテクトの場合のみ選択可能データ型 値の書き込み先であるレジスタのデータ型 連続領域数 入力したアドレスを先頭として連続するレジスタの中から、値書込みの対象とする範囲 値種別 ・固定値:書込む値として、固定値を入力する
・コンポーネント:書込む値として、入力ポートで受け取ったデータを選択する
・イベント:トリガデータの値が書き込まれる書込む値 選択した値種別に沿った値を入力
※値種別がイベントの場合は入力不可有効 書き込みを行うか否か 正規表現の入力例
正規表現の入力例は次の通りです。
- 「data1」にのみマッチ: data1
- 名前に「abc」を含むデータにマッチ: .*abc.*
- 名前が「abc」で始まるデータにマッチ: abc.*
- 名前が「abc」で終わるデータにマッチ: .*abc
-
「保存」を押下します。
-
コンポーネントを起動します。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
4.8.3.3 テスト接続#
次の手順で、設定した接続先に対してテスト接続を行うことができます。
-
登録したPLC書き込みの設定画面を開きます。
-
「テスト」を押下します。
-
設定した接続先へのテスト接続が行われ、設定画面の下部に結果が表示されます。
4.8.3.4 アドレス自動設定#
一部のPLCでは、ラダー編集ツールで出力したファイルを読み込むことで、アドレスを自動で一括設定する事が出来ます。
-
ラダー編集ツールで、作成したラダーをファイルとして出力します。出力するファイルの形式は、PLCのメーカ・機種によって異なります。ファイルのサンプルは次の通りです。
-
三菱電機 MELSEC-Qシリーズ(QnA互換3Eフレーム)
-
オムロン SYSMAC CS/CJ/CP/NSJシリーズ(FINS)
-
-
「アドレス自動設定」を押下します。
-
ラダー編集ツールで出力したファイルを選択します。
-
ファイルをもとに、アドレスが自動で設定されます。
4.8.4 Modbus書き込み#
Modbus TCP対応機器の指定アドレスへ値を書き込むコンポーネントです。
4.8.4.1 基本情報#
Modbus書き込みの基本情報は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | Modbus書き込み |
説明 | データの入力を実行トリガとして、Modbus TCP対応機器の指定レジスタに、任意の値を書き込みます。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:0 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
その他 | Modbus TCP対応機器に対するテスト接続を行うことができます。詳細は「テスト接続」をご覧ください。 |
4.8.4.2 設定方法#
次の手順で、Modbus書き込みの設定を行うことができます。
-
出力ポートが存在する任意のコンポーネントを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
追加したコンポーネントを起動し、データを出力させます。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
-
Modbus書き込みを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
入力ポートに接続するコンポーネントに、追加したコンポーネントを選択します。
-
次のコンポーネント情報を入力します。
項目 説明 名称 コンポーネントの名前を入力
※他のコンポーネント名と重複する事はできません。エンディアン 書き込む値のバイトオーダ 自動起動無効 コンポーネントの自動起動を無効にする場合ON ホスト 接続する機器のホストorIPアドレス ポート 接続する機器のポート 接続タイムアウト(ミリ秒) 機器への接続にかける時間の上限 書込タイムアウト(ミリ秒) 値書き込みにかける時間の上限 スレーブID 接続先のスレーブID -
「トリガデータ指定方法」を、次の中から選択します。
項目 説明 データ定義を受信して設定する 入力ポートで受け取っているデータの一覧から、書き込みのトリガとするデータを選択する 正規表現で設定する 正規表現を入力し、入力ポートで受け取っているデータの中でマッチしたものを書き込みのトリガとする -
設定対象とするデータについて、次の項目を入力します。
項目 説明 (設定方法が「正規表現で設定する」の場合) コンポーネント 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするもののコンポーネント名を表す正規表現 トリガデータ 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするもののデータ名を表す正規表現 (設定方法が「データ定義を受信して設定する」の場合) コンポーネント 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするものを選択 トリガデータ 入力ポートで受け取っているデータのうち、書き込みのトリガとするものを選択 (共通) アドレス 値の書き込み先であるレジスタのアドレス
※Modbusの仕様上、アドレス範囲は通常「1~65536」となっていますが、SpeeDBee Synapseで設定する際のアドレス範囲は「0~65535」のように-1したアドレスを設定する必要があります。データ型 値の書き込み先であるレジスタのデータ型 連続領域数 入力したアドレスを先頭として連続するレジスタの中から、値書込みの対象とする範囲 種類 値の書き込み先であるレジスタの種類 エンディアン 書き込むデータのバイトオーダ
※「-」の場合、全体のエンディアンが適用される値種別 ・固定値:書込む値として、固定値を入力する
・コンポーネント:書込む値として、入力ポートで受け取ったデータを選択する
・イベント:トリガデータの値が書き込まれる書込む値 選択した値種別に沿った値を入力
※値種別がイベントの場合は入力不可有効 書き込みを行うか否か 正規表現の入力例
正規表現の入力例は次の通りです。
- 「data1」にのみマッチ: data1
- 名前に「abc」を含むデータにマッチ: .*abc.*
- 名前が「abc」で始まるデータにマッチ: abc.*
- 名前が「abc」で終わるデータにマッチ: .*abc
-
「保存」を押下します。
-
コンポーネントを起動します。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
4.8.4.3 テスト接続#
次の手順で、設定した接続先に対してテスト接続を行うことができます。
-
登録したModbus書き込みの設定画面を開きます。
-
「テスト」を押下します。
-
設定した接続先へのテスト接続が行われ、設定画面の下部に結果が表示されます。