4.7 ロジック(リアルタイム分析)
ここでは、リアルタイム分析に関するロジックコンポーネントについて説明します。
4.7.1 基本統計#
収集データの基本統計した結果を別データとして登録するコンポーネントです。
4.7.1.1 基本情報#
基本統計の基本情報は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | 基本統計 |
説明 | 収集データに基本統計を行った結果を、データとして出力します。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:1 「設定方法」によって設定された内容をもとに、入力データに基本統計を行った結果を出力します。 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
4.7.1.2 設定方法#
次の手順で、基本統計の設定を行うことができます。
-
出力ポートが存在する任意のコンポーネントを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
追加したコンポーネントを起動し、データを出力させます。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
-
基本統計を追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
入力ポートに接続するコンポーネントに、追加したコンポーネントを選択します。
-
次のコンポーネント情報を入力します。
項目 説明 名称 コンポーネントの名前を入力
※他のコンポーネント名と重複する事はできません。自動起動無効 コンポーネントの自動起動を無効にする場合ON -
「設定方法」を、次の中から選択します。
項目 説明 データ定義を受信して設定する 入力ポートで受け取っているデータを一覧で表示し、個別に設定を行う 正規表現で設定する 正規表現を入力し、入力ポートで受け取っているデータの中でマッチしたものに対して設定を行う -
「設定方法」が「正規表現で設定する」の場合のみ、設定対象とするデータについて、次の項目を入力します。
項目 説明 コンポーネント 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののコンポーネント名を表す正規表現 データ名 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののデータ名を表す正規表現 データ型 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののデータ型 正規表現の入力例
正規表現の入力例は次の通りです。
- 「data1」にのみマッチ: data1
- 名前に「abc」を含むデータにマッチ: .*abc.*
- 名前が「abc」で始まるデータにマッチ: abc.*
- 名前が「abc」で終わるデータにマッチ: .*abc
-
次のいずれかの方法を行い、基本統計の設定ダイアログを開きます。
- 基本統計の設定を行うデータの「基本統計」のアイコンを押下します。
- 基本統計の設定を行うデータにチェックを付けて、「選択中のデータを編集」を押下します。チェックを付けたデータに、同じ設定内容が適用されます。
-
次の項目を入力し、基本統計の設定を行います。
項目 説明 分析幅 分析の幅を設定 分析単位 分析幅の単位を設定(件数 or 秒) 件数 分析対象のデータ件数 合計 分析対象のデータの合計値 2乗和 分析対象の各データの二乗を合計した値 偏差平方和 分析対象の各データが平均からどれだけ離れているかの偏差を二乗して合計した値 最小値 分析対象のデータ内で最も小さい値 最大値 分析対象のデータ内で最も大きい値 範囲 分析対象のデータの最大値と最小値の差 算術平均 分析対象のデータの平均値 分散 分析対象の各データが平均からどれだけ離れているかの平均の二乗 標準偏差 分散の平方根 不偏分散 分散を件数-1で割った値 標本不偏標準偏差 標本の標準偏差 標準誤差 標本平均の標準偏差 変動係数 標準偏差を平均で割った値 中央値 分析対象のデータを小さい順に並べ、中央にある値 四分位数 分析対象のデータを小さい順に並べ、四等分した位置にある値 最頻値 分析対象のデータ内で最も頻繁に出現する値 平均偏差 分析対象の各データが平均からどれだけ離れているかの平均 調和平均 分析対象の各データの逆数の平均の逆数 幾何学平均 分析対象の各データの積のN乗根
※Nは件数尖度 分布の尖り具合 歪度 分布の歪み 信頼区間 分析対象のデータの平均値が含まれると信頼できる数値の範囲 -
「確定」を押下します。
-
「保存」を押下します。
-
コンポーネントを起動します。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
4.7.2 FFT#
収集データのFFTした結果をデータとして登録するコンポーネントです。このコンポーネントは、サンプリングレートが定義されているカラムタイプミドルのデータに対してのみ利用できます。カラムタイプロウのデータでは利用できません。
4.7.2.1 基本情報#
FFTの基本情報は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | FFT |
説明 | 収集データにFFT解析を行った結果を、データとして出力します。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:1 「設定方法」によって設定された内容をもとに、入力データにFFT解析を行った結果を出力します。 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
4.7.2.2 設定方法#
次の手順で、FFTの設定を行うことができます。
-
出力ポートが存在する任意のコンポーネントを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
追加したコンポーネントを起動し、データを出力させます。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
-
FFTを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
入力ポートに接続するコンポーネントに、追加したコンポーネントを選択します。
-
次のコンポーネント情報を入力します。
項目 説明 名称 コンポーネントの名前を入力
※他のコンポーネント名と重複する事はできません。自動起動無効 コンポーネントの自動起動を無効にする場合ON -
「設定方法」を、次の中から選択します。
項目 説明 データ定義を受信して設定する 入力ポートで受け取っているデータを一覧で表示し、個別に設定を行う 正規表現で設定する 正規表現を入力し、入力ポートで受け取っているデータの中でマッチしたものに対して設定を行う -
「設定方法」が「正規表現で設定する」の場合のみ、設定対象とするデータについて、次の項目を入力します。
項目 説明 コンポーネント 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののコンポーネント名を表す正規表現 データ名 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののデータ名を表す正規表現 データ型 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののデータ型 正規表現の入力例
正規表現の入力例は次の通りです。
- 「data1」にのみマッチ: data1
- 名前に「abc」を含むデータにマッチ: .*abc.*
- 名前が「abc」で始まるデータにマッチ: abc.*
- 名前が「abc」で終わるデータにマッチ: .*abc
-
次のいずれかの方法を行い、FFTの設定ダイアログを開きます。
- FFTの設定を行うデータの「FFT」のアイコンを押下します。
- FFTの設定を行うデータにチェックを付けて、「選択中のデータを編集」を押下します。チェックを付けたデータに、同じ設定内容が適用されます。
-
「FFT解析を行う」をONにします。
-
次の項目を入力し、FFTの設定を行います。
項目 説明 件数 FFTを実行するデータの件数 ウィンドウ関数 FFTを実行する前にデータに対して適用される関数 -
「確定」を押下します。
-
「保存」を押下します。
-
コンポーネントを起動します。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
4.7.3 移動平均#
収集データの移動平均値をデータとして登録するコンポーネントです。
4.7.3.1 基本情報#
移動平均の基本情報は、次の通りです。
項目 | 説明 |
---|---|
ベース名 | 移動平均 |
説明 | 収集データの移動平均値を、データとして出力します。 |
消費ポイント | 2 |
ポート | 入力:1 他のコンポーネントからデータを受け取ります。 出力:1 「設定方法」によって設定された内容をもとに、入力データの移動平均値を出力します。 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
4.7.3.2 設定方法#
次の手順で、移動平均の設定を行うことができます。
-
出力ポートが存在する任意のコンポーネントを追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
追加したコンポーネントを起動し、データを出力させます。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。
-
移動平均を追加します。コンポーネントの追加方法は、「コンポーネントの追加」をご覧ください。
-
入力ポートに接続するコンポーネントに、追加したコンポーネントを選択します。
-
次のコンポーネント情報を入力します。
項目 説明 名称 コンポーネントの名前を入力
※他のコンポーネント名と重複する事はできません。自動起動無効 コンポーネントの自動起動を無効にする場合ON -
「設定方法」を、次の中から選択します。
項目 説明 データ定義を受信して設定する 入力ポートで受け取っているデータを一覧で表示し、個別に設定を行う 正規表現で設定する 正規表現を入力し、入力ポートで受け取っているデータの中でマッチしたものに対して設定を行う -
「設定方法」が「正規表現で設定する」の場合のみ、設定対象とするデータについて、次の項目を入力します。
項目 説明 コンポーネント 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののコンポーネント名を表す正規表現 データ名 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののデータ名を表す正規表現 データ型 入力ポートで受け取っているデータのうち、設定対象とするもののデータ型 正規表現の入力例
正規表現の入力例は次の通りです。
- 「data1」にのみマッチ: data1
- 名前に「abc」を含むデータにマッチ: .*abc.*
- 名前が「abc」で始まるデータにマッチ: abc.*
- 名前が「abc」で終わるデータにマッチ: .*abc
-
次のいずれかの方法を行い、移動平均の設定ダイアログを開きます。
- 移動平均の設定を行うデータの「移動平均」のアイコンを押下します。
- 移動平均の設定を行うデータにチェックを付けて、「選択中のデータを編集」を押下します。チェックを付けたデータに、同じ設定内容が適用されます。
-
次の項目を入力し、移動平均の設定を行います。
項目 説明 移動平均値期間1~3 計算対象とする期間 指数加重移動平均値の標準化定数α 指数加重移動平均値のバランスを取るための係数
※指数加重移動平均値がONの場合のみ入力可能単純移動平均値 期間内のデータの単純な平均値 線形加重移動平均値 期間内の各データに対して線形な重みをかけて計算した平均値 指数加重移動平均値 全期間のデータに対して指数的な重みをかけて計算した平均値 -
「確定」を押下します。
-
「保存」を押下します。
-
コンポーネントを起動します。コンポーネントの起動方法は、「コンポーネントの起動/停止」をご覧ください。