4.9 開発用コンポーネント
ここでは、各開発用コンポーネントについて説明します。 開発用コンポーネントは、SCCDEテスト実行でのみ利用可能です。
4.9.1 ダミーコレクタ#
ダミーデータの登録を行うコンポーネントです。
指定された運転ファイル(csv)の内容をもとに、カラムを作成しダミーデータを登録します。

4.9.1.1 基本情報#
ダミーコレクタの基本情報は、次の通りです。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベース名 | ダミーコレクタ |
| 説明 | ダミーデータを登録します。 |
| 消費ポイント | 0 |
| ポート | 入力:0 出力:1 運転ファイル(csv)の内容をもとにダミーデータを出力します。 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
4.9.1.2 設定項目#
ダミーコレクタの設定項目は、次の通りです。

| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 名称 | コンポーネントの名前を入力 ※他のコンポーネント名と重複する事はできません。 |
| 自動起動無効 | コンポーネントの自動起動を無効にする場合ON |
| 運転ファイル(csv) | 作成するカラムや登録するデータを定義したcsv形式のファイルを選択 |
運転ファイルは、sccdeの作業ディレクトリ内にあるsimulation_dataディレクトリに配置されています。
初期状態では、以下のファイルを選択することが可能ですが、任意のファイルを追加して選択することも可能です。
運転ファイルのフォーマットについては、「運転ファイルのフォーマット」を参照してください。
| ファイル名 | 説明 |
|---|---|
| all_primitive_data_type.csv | プリミティブ型のデータを登録します。 |
| array_data.csv | 配列のデータを登録します。 |
4.9.2 ダミーエミッタ#
収集したデータをCSVファイルとして、ストレージへ保存するコンポーネントです。
入力ポートに接続された各種コンポーネントからプリミティブ型のデータを受け取り、そのデータを特定のディレクトリへ保存します。

4.9.2.1 基本情報#
ダミーエミッタの基本情報は、次の通りです。
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ベース名 | ダミーエミッタ |
| 説明 | 収集データをCSV形式でストレージへ保存します。 |
| 消費ポイント | 0 |
| ポート | 入力:1 コンポーネントから、プリミティブ型のデータを受け取ります。受け取ったデータは、CSV形式でストレージへ保存されます。 出力:0 システム:1 コンポーネントの稼働状況やエラー情報を出力します。出力するエラー情報の詳細は、「エラーコード一覧」をご覧ください。 |
4.9.2.2 設定項目#
ダミーエミッタの設定項目は、次の通りです。

| 項目 | 説明 |
|---|---|
| 名称 | コンポーネントに付与する名前 ※他のコンポーネント名と重複する事はできません。 |
| 自動起動無効 | コンポーネントの自動起動を無効にする場合ON |
| 改行コード | CSVファイルの改行コードを選択 |
| BOMを付ける | CSVファイルにファイルBOMを付ける場合ON |
| タイムゾーン | ファイル、CSVデータに付与するタイムスタンプのタイムゾーンを選択 |
出力先は、sccdeの作業ディレクトリ内にある.synapse/var-speedbeesynapse/projects/sccde/dataディレクトリに、
登録しているダミーエミッタごとにディレクトリが作成され、ファイルが出力されます。
4.9.2.3 ファイルの切替タイミング#
ダミーエミッタは起動ごとにファイルが新しく切り替わります。 起動後は、基本的に同じファイルへ出力し続けますが、以下の場合のみファイルを新しく切り替えます。
- ファイルのサイズが上限(10MB)を超えた場合。
- 入力ポートで受け取ったデータのカラム定義(カラム数、カラム名など)が変化した場合。
※出力されたファイルは、自動削除されないので、必要に応じて削除してください。