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5. EnOceanコレクタ#

EnOceanコレクタの環境準備、登録/参照/更新/削除を行います。

5.1 環境準備#

EnOceanコレクタを利用するには、データ取得のためのオプションモジュールをインストールする必要があります。

5.1.1 準備・インストール#

  1. EnOcean USBゲートウェイ USB400Jを対象マシンのUSBポートに挿入します。
  2. 配布されたパッケージファイル(speedbeehive-op-enocean_1.0.0_*.deb)をインストール先のマシンへ配置してください。
  3. ターミナルを起動して、次のコマンドを実行します。(/tmpに配置した例)
    $ sudo apt install /tmp/speedbeehive-op-enocean_1.0.0_*.deb
    
    プラットフォーム毎に異なります。現在は、Ubuntu18、Ubuntu20、RaspberryPieをサポートしています。
  4. インストール後、サービスの稼働状態を確認します。
    # Gatewayサービスの稼働状態を確認
    $ sudo systemctl status sbhived-eogwd.service  sbhived-eogwd.service - SpeeDBeeHive EnOcean Collector Gateway
       Loaded: loaded (/lib/systemd/system/sbhived-eogwd.service; enabled; vendor preset: enabled)
       Active: active (running) since Fri 2021-05-14 21:25:35 JST; 2 days ago
     Main PID: 11091 (sbhive_eogwd)
        Tasks: 5 (limit: 2063)
       CGroup: /system.slice/sbhived-eogwd.service
               └─11091 /usr/local/bin/sbhive_eogwd -c /var/speedbeehive/config/collector/enocean/gw.conf
    
    # Gateway用WEBUIサービスの稼働状態を確認
    sudo systemctl status sbhived-eowebui.service  sbhived-eowebui.service - SpeeDBeeHive EnOcean Collector Web UI
       Loaded: loaded (/lib/systemd/system/sbhived-eowebui.service; enabled; vendor preset: enabled)
       Active: active (running) since Fri 2021-05-14 21:18:33 JST; 2 days ago
     Main PID: 10383 (eoweb_server)
        Tasks: 12 (limit: 2063)
       CGroup: /system.slice/sbhived-eowebui.service
               ├─10383 /bin/bash /usr/local/libexec/speedbeehive/bin/eowebui/eoweb_server
               └─10385 node eo_server.js 30003 127.0.0.1 8192
    

2つのサービスが稼働していれば、インストールは成功し正しく動作しています。

5.1.2 トラブルシューティング#

サービスが起動していない場合、USBデバイスの状態を確認して、以下の設定を行います。

# 挿入したUSBデバイスを確認する(※赤字部分がプラットフォーム毎に異なります)
$ dmesg | grep tty
[390778.042428] usb 1-1.4: FTDI USB Serial Device converter now attached to ttyUSB0

# USBデバイスのグループを確認する(※赤字部分がプラットフォーム毎に異なります)
$ ls -la /dev/ttyUSB0 
crw-rw---- 1 root dialout 188, 0  xx 14 21:29 /dev/ttyUSB0
# sbhiveを該当グループへ追加する(※赤字部分がプラットフォーム毎に異なります)
$ usermod -aG dialout sbhive

# Gatewayサービスを起動する
$ sudo systemctl start sbhived-eogwd.service 

5.1.3 ペアリング#

  1. ブラウザからGatewayサービスの管理画面(IPアドレス:30003/)へアクセスします。

    ペアリング画面

  2. Learn ModeをONにします。

    ペアリング画面

  3. センサー側のLearnボタンを押下します。また、Module IDについても確認しておきます。

    ペアリング画面

    ※Learnボタンの表記はセンサーにより異なっています。下記は「CWD-3-1」のものです。

  4. センサーからデータを受信したら、Register Deviceをクリックします。

    ペアリング画面

  5. デバイスがデータを受信できていれば画面に表示されます。

    ペアリング画面

  6. ペアリングを解除したい場合は、該当のデバイスを選択してDelete Deviceをクリックします。

    ペアリング画面

5.2 EnOceanの登録#

EnOceanの登録を行います。

  1. EnOceanの追加ボタンをクリックします。

    EnOceanコレクタ設定画面

  2. 各項目を入力し、「保存」をクリックします。

    入力項目 説明
    設定名 コレクタ名
    デバイスID デバイスID
    IPアドレス EnOceanのIPアドレス
    ポート EnOceanのポート番号 (デフォルト 8192)
    一定時間センサーデータが受信できなければ停止する センサーのデータが受信できない場合、EnOceanの稼働を停止する
    タイムアウト 接続時のタイムアウト時間(分)。「一定時間センサーのデータが受信できなければ停止する」のチェックがONの場合に有効
    無効にする コレクタの稼働を無効にする(設定のみ行う場合に利用)
    常時接続する EnOceanの接続を問い合わせの都度、切断しない

5.3 EnOceanの参照・更新・削除#

EnOceanの参照・更新・削除を行います。

  1. サブメニューから参照するEnOceanをクリックし参照します。

    EnOceanコレクタ設定画面

  2. 変更項目を入力後、「保存」をクリックし、設定を更新します。データを削除したい場合は、「削除」をクリックし、設定を削除します。

    EnOceanコレクタ設定画面

5.4 チャンネルの編集#

EnOceanで扱うチャンネルの設定を行います。

5.4.1 登録#

  1. サブメニューから参照するEnOceanをクリックして、データ一覧の「編集」をクリックします。

    EnOceanコレクタ設定画面

    EnOceanコレクタ設定画面

  2. 下記の項目を入力し、「新規」をクリックします。

    入力項目 説明
    チャンネル名 接続しているチャンネルの名称
    無効にする 情報収集を無効にする(設定のみ行う場合に利用)
    永続化する ストレージ上に保存する
    リアルタイム分析を使用する リアルタイム分析を利用する。各入力項目の詳細は「ユーザーガイドのリアルタイム分析について」をご参照ください

    EnOceanコレクタ設定画面

  3. チャンネル一覧に入力したデータが追加されます。
    入力項目を変更して、「新規」をクリックすることで連続登録できます。

    EnOceanコレクタ設定画面

5.4.2 更新#

  1. 変更するデータを選択します。

    EnOceanコレクタ設定画面

  2. 変更する項目を入力し、「更新」をクリックします。(入力項目は新規データと同様です)

    EnOceanコレクタ設定画面

5.4.3 削除#

  1. データ一覧の右にあるチェックボックスをONにし、「削除」をクリックします。
    EnOceanコレクタ設定画面

5.5 EnOceanのテスト接続#

設定したEnOceanの接続テストを行います。

  1. 対象となるEnOceanを選択して、「Test」をクリックします。
    EnOceanコレクタ設定画面
  2. テスト結果が表示されます。
    EnOceanコレクタ設定画面