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1. SpeeDBee Hive ユーザーガイド#

1.1 はじめに#

SpeeDBee Hive (以降Hive)は、コレクタが各種情報を収集し、エミッタが他システムへデータ送信を行います。収集データは時系列データベースに保存し、DB機能にて、リアルタイム分析(基本統計など)する事が可能です。またエミッタにより、過去データも含めて送信前にデータを再分析し、送信する事ができます。  本書は、Hiveを動作するための設定方法について説明します。

システム構成図

標準機能で提供するコネクタおよびエミッタ

種別 名称 説明
コレクタ リソース 端末機器のシステム情報(CPU稼働率など)を収集
PLC ※ PLCのレジスタ情報を収集
エミッタ AWS AWSサービス(IoT Core)へのデータ送信
Azure Azureサービス(IoT Hub)へのデータ送信
MQTT MQTTブローカーへメッセージ送信
FILE ローカルディスクへJSON/CSVファイルを出力
FTP/FTPS FTP/FTPSを用いてのファイル送信
SFTP SFTPを用いてのファイル送信
Machine Advisor EcoStruxure Machine Advisorへのデータ送信
SensorCorpus SensorCorpusへのデータ送信
カスタム ユーザーによる独自エミッタの開発
(対応言語:Python)

サポートPLC(プロトコル)は、 「補足」 をご参照ください。なお、機種により、別途調整が必要な場合があります。

1.2 初期設定#

1.2.1 設定画面の表示#

PCブラウザにて、下記のURLを入力し、SpeeDBee Hiveがインストールされた機器にアクセスする事で、設定画面が表示されます。 現時点ではMicrosoft Edge、もしくはGoogle Chromeでのアクセスのみをサポートしています。

  • Linux: http://xxx.xxx.xxx.xxx/hive
  • Windows: http://xxx.xxx.xxx.xxx:8120/hive

「xxx.xxx.xxx.xxx」は機器のIPアドレスとなります。 アクセスするとユーザー認証のダイアログが表示されます。インストール直後のユーザー名、パスワードは下記を使用してください。なお、このユーザー名とパスワードは、ユーザー管理のユーザーとは異なります。

ユーザー名

admin

パスワード

admin

SpeeDBee Hive Web画面

利用可能なブラウザは、Microsoft Edge/Google Chromeになります。

1.2.2 ライセンス設定#

各機能を有効化するために、ライセンスの設定を行います。

ライセンス登録画面

  1. ライセンスコードを入力し、「更新」ボタンをクリックし、ライセンス更新を行います。

ライセンスが更新されると上部にタブメニューが追加されます。

1.2.3 ポイント制ライセンスについて#

ポイント制ライセンスとは、ポイントを購入し、そのポイントに応じて利用できる機能を決定するライセンスです。

ポイントライセンス画面

ポイント制ライセンスを登録した場合、購入したポイントがソフトウェア情報に表示されます。
また、画面上ですべての機能が有効となっています。

ポイントライセンス画面

設定した機能のポイントを合計して利用ポイントとします。
例として、PLCコレクタ(2p)、EnOceanコレクタ(2p)、AWSエミッタ(2p)、MQTTエミッタ(2p)を設定した場合、利用ポイントは8pとなります。

  • Hiveを起動する際、利用ポイントが購入したポイントを超えている場合、Hiveが起動しなくなります。
  • 各機能のポイントについては、機能一覧をご覧ください。

1.2.4 WEBサーバーの制御について#

WEBサーバーの制御(起動・停止・再起動)は、次の手順で行います。

1.2.4.1 Linux#

  • 起動

    $ sudo systemctl start sbhived-setting-server
    

  • 停止

    $ sudo systemctl stop sbhived-setting-server
    

  • 再起動

    $ sudo systemctl restart sbhived-setting-server
    

利用形態2については、コマンド引数が一部異なります。 利用形態2をご覧ください。

1.2.4.2 Windows#

  • 起動 (speedbeehiveが停止状態の場合に選択可能です。)

    Windowsメニューから「サービス」を起動し、speedbeehiveを右クリックして「起動」を選択

    Windows開始

  • 停止

    Windowsメニューから「サービス」を起動し、speedbeehiveを右クリックして「停止」を選択

    Windows停止

  • 再起動

    Windowsメニューから「サービス」を起動し、speedbeehiveを右クリックして「再起動」を選択

    Windows再起動

1.2.5 画面構成#

設定画面は、「メニュー」「サブメニュー」「設定画面」3つの領域で構成されています。

画面構成

各メニュー、およびサブメニューから下記の内容を設定します。(※1はオプション)

メニュー サブメニュー 設定画面で参照、更新する内容
システム 制御 サービスの起動、停止
サーバ設定 サーバ名、データ保存期間など
パスワード変更 設定画面の認証パスワード
ソフトウェア情報 バージョン情報、ライセンス更新
サービス(*1) データベース DBのサーバー/クライアント機能
OPC UA OPC UAサーバー機能
DBレプリケーション 他の機器へのDB複製機能
イベント(*1) トリガ トリガ条件
イベント イベント情報
コマンド イベント発生時の外部コマンド
コレクタ リソース システム情報の収集情報
PLC PLCレジスタの収集情報
カスタム(※1) ユーザー作成の情報収集
エミッタ AWS AWSの送信情報
Azure Azureの送信情報
MQTT MQTTの送信情報
FILE ローカルディスクの出力
FTP/FTPS FTP/FTPSの送信情報
SFTP SFTPの送信情報
Machine Advisor Machine Advisorの送信情報
SensorCorpus SensorCorpusの送信情報
Custom(Python) ユーザーがPythonで作成したエミッタに渡す情報

1.2.6 機能一覧#

標準で提供されている機能と、オプションで利用できる機能の一覧です。

カテゴリ 機能 標準機能 オプション ポイント
サービス機能 DBサービス 3
レプリケーション -
OPCUA 4
コレクタ機能 リソースコレクタ 0
PLCコレクタ(全メーカー) 2
MODBUS TCP/RTU 2
EnOceanコレクタ(※) 2
カスタムコレクタ(C,Python) 2
ビデオコレクタ(※) 3
OCRコレクタ(※) 1
RFIDコレクタ(※) 2
MQTTコレクタ 2
イベントコレクタ 2
SmartHopコレクタ 2
演算コレクタ 2
Edgecross RT Receiver 2
イベント機能 トリガ・イベント設定・外部コマンド連携 3
PLC書込み 3
エミッタ機能 AWS 2
Azure 2
MQTT 2
File 0
File(FTP/FTPS/SFTP) 2
Machin Advisor 2
SensorCorpus 2
カスタム(Python) 2
リアルタイム分析機能 基本統計① 0
移動平均 2
FFT 2
集約機能 基本統計① 0

補足

  • 機能の※について、対象機能は一部の実行環境には対応していません。
  • 標準機能の★と▲についてはどれか 1 種類のみ有効です。

1.3 システム設定#

1.3.1 制御#

サービスの起動・停止および、コレクタ/エミッタの状態を参照します。

  1. 「停止」をクリックし、サービスを停止します。
  2. 「起動」をクリックし、サービスを起動します。

システム設定

補足

  • Hiveサービスはシステム再起動で自動起動する設定になっています。
    ※初回起動時は未設定のため、停止状態です。
  • 設定を変更した場合、サービスを再起動しないと反映されません。
  • コレクタ・エミッタの名称をクリックするとその設定画面に移動します
  • ディスク容量が10MB以下(カメラ登録時は200MB以下)になると、Hiveが自動で停止します。

1.3.1.1 コレクタ/エミッタに表示されるアイコン#

  • コレクタ/エミッタに表示されるアイコンの意味は下記の通りです。

    • 種別

      アイコン 内容
      リソースコレクタアイコン リソースコレクタ
      PLCコレクタアイコン PLCコレクタ
      SmartHopコレクタ
      カスタムコレクタアイコン カスタムコレクタ
      MQTTコレクタアイコン MQTTコレクタ
      ビデオアイコン ビデオコレクタ
      OCRコレクタ
      センサーアイコン RFIDコレクタ
      EnOceanコレクタ
      作業検出RFIDコレクタ
      イベントコレクタアイコン イベントコレクタ
      演算コレクタアイコン 演算コレクタ
      Edgecross RT Receiverアイコン Edgecross RT Receiver
      送信先がAWSアイコン 送信先がAWS
      送信先がAzureアイコン 送信先がAzure
      送信先がMQTTアイコン 送信先がMQTT
      ファイルに保存するアイコン ファイルに保存する
      送信先がFTP/FTPS/SFTPアイコン 送信先がFTP/FTPS/SFTP
      送信先がMachine Advisorアイコン 送信先がMachine Advisor
      送信先がSensorCorpusアイコン 送信先がSensorCorpus
      送信先がカスタムアイコン 送信先がカスタム
      削除済みアイコン 削除済み
    • 状態

      アイコン 内容
      動作しているアイコン 動作している
      エラーが発生して、停止しているアイコン エラーが発生して、停止している
      稼働していないアイコン 稼働していない
    • 警告

      アイコン 内容
      問題は発生していないアイコン 問題は発生していない
      警告が発生しているアイコン 警告が発生している
      エラーが発生しているアイコン エラーが発生している
      稼働していないアイコン 稼働していない
      ※警告、エラー発生時は警告欄の エラーが発生しているアイコン をクリックすることでログが表示されます。
      ログ
    • 変更・無効

      アイコン 内容
      設定が無効化されている(稼働していない)アイコン 設定が無効化されている(稼働していない)
      設定が削除されているアイコン 設定が削除されている
  • サービスを再起動し、設定が反映すると削除/変更アイコンはクリアされます。

    アイコンクリア

1.3.1.2 エラー解除#

コンポーネントのエラーが復旧し、警告、エラーを解除したい場合、警告チェックボックスをONにした後、「エラー解除」をクリックします。

  1. 警告、エラーを解除したいコンポーネントの警告チェックボックスをONにします。 エラー解除選択

    複数まとめて選択、解除を行う場合

    「すべて選択」、「すべて解除」でまとめて、警告対象のコンポーネントのすべてを選択、解除が可能です。

  2. 「エラー解除」をクリックします。 エラー解除選択

    表示されたダイアログで「更新」を選択します。
    エラー解除確認

    警告、エラーが解除されます。
    エラー解除完了

1.3.1.3 操作ログ#

操作ログを確認する場合、「ダウンロード」もしくは「閲覧」をクリックします。 操作ログはその他ログと同じファイルに記録されます。そのため、ログがローテーションされると、古いものは閲覧できなくなります。ローテーションされたログは1ファイル約10MBで最大5ファイルまで保持されます。

ダウンロード

  1. 「ダウンロード」をクリックすると、操作ログ、その他、稼働ログのファイルをダウンロードします。

    操作ログのダウンロード

閲覧

  1. 「閲覧」をクリックするとログ閲覧ウィンドウが表示されます。 操作ログの閲覧

  2. 「操作ログ」、「その他」と「稼働ログ」が選択でき、選択したログが表示されます。 表示ログの選択

  3. 「再取得」をクリックするとログが更新されます。 表示ログの再取得

  4. 「閉じる」をクリックするとウィンドウを閉じます。 表示ログの終了

1.3.2 ユーザー管理#

1.3.2.1 ユーザー管理の概要#

ユーザー管理によりセキュリティの強化、運用の安全性の向上、システムの操作状況を把握することが出来ます。この機能は、通常のBASIC認証に加えてユーザーを作成することで ユーザー単位での認証を可能とします。

  • セキュリティ強化:
    登録されているユーザーだけがシステムを利用できるため、把握しているユーザのみがシステムを使用できます。

  • 運用の安全性の向上:
    登録ユーザーの権限が閲覧者権限の場合、不用意に設定を変えることが出来ません。

  • システムの操作状況把握:
    操作ログを確認することで登録ユーザーの操作状況を確認することができます。

1.3.2.2 ユーザー管理の有効化手順#

ユーザー管理を有効化設定を行うには、次の設定が必要です。

  1. 専用の拡張設定ファイルを配置します。

    拡張設定ファイルの配置には、OSの管理者権限が必要です。
    配布された専用の拡張設定ファイルを確認し、ファイルを配置します。配置場所を下記に示します。

    C:\Program Files\SALTYSTER\SpeeDBeeHive\libexec\speedbeehive\conf\user_specification.json
    
    /usr/local/libexec/speedbeehive/conf/user_specification.json
    
    • 拡張設定ファイルのユーザー管理、操作ログの有効化設定について:
      • 拡張設定ファイル:user_specification.json
      • 設定内容:  

        設定 項目
        ユーザー管理設定 user_management 有効(true) / 無効(false)
        操作ログ設定   operation_logging 有効(true) / 無効(false)
        {
            "user_management": true,
            "operation_logging": true
        }
        
  2. 拡張設定ファイル配置後、サービスを再起動します。

    サービスが再起動されるまで 設定は反映されません。
    拡張設定ファイルを配置した後、サービスの再起動を行います。

    SpeeDBee Hive(ユーザーガイド)の「WEBサーバーの制御について」をご参照ください。

  3. ユーザー管理が有効になるとSpeeDBee Hiveのトップ画面へのアクセスでログイン認証画面が表示されるようになります。 ログイン認証画面

    ユーザー管理有効後のログイン認証画面のログイン名、パスワードについて

    システム管理用ログイン名、パスワードは次のとおりです。

    項目 初期値
    ログイン名 admin
    パスワード admin

    ** adminは全ての操作が可能な管理者です。 ログイン後に必ずパスワードを変更して下さい。 **

    自動ログアウトについて

    一定時間操作を行わない場合、タイムアウトとなり自動的にログアウトされ、ログイン画面が表示されます。

1.3.2.3 ユーザー情報の登録#

  1. 下記の項目を入力します。
    ユーザー情報画面
    ※入力項目クリアする場合は、「追加」をクリックした後、項目を入力します。

    入力項目 説明
    ログイン名 システムにログインするためのログイン名(ログイン認証用)
    権限 管理者:システム設定や各種設定及び検索、参照が可能
    閲覧者:検索、参照のみ
    パスワード システムにログインするためのパスワード(ログイン認証用)
    確認 パスワード確認用
    ユーザー名 ユーザー名(フルネーム)
    E-Mailアドレス E-Mailアドレス
    無効にする ログイン出来なくなります。
  2. 「登録」をクリックし、設定を更新します。

    ユーザー情報画面

ユーザー情報の更新、削除条件について

  • システム管理者(admin)の情報について:
    • 登録:不可
    • 更新:ログインユーザーが、システム管理者(admin)の場合のみ可能(ただし「無効にする」設定は不可)
    • 削除:不可
  • 管理者ユーザーの情報について:
    • 登録:ログインユーザーが、システム管理者(admin)の場合のみ可能
    • 更新:ログインユーザーが、システム管理者(admin)又は、 設定するユーザ情報が、ログインユーザーと
         同じ場合、可能
    • 削除:ログインユーザーが、システム管理者(admin)の場合のみ可能
  • 閲覧者ユーザーの情報について:
    • 登録:ログインユーザーが、システム管理者(admin)又は、管理者ユーザの場合、可能
    • 更新:ログインユーザーが、システム管理者(admin)又は、管理者ユーザの場合、可能
    • 削除:ログインユーザーが、システム管理者(admin)又は、管理者ユーザの場合、可能

1.3.2.4 ユーザー情報の参照、更新、削除#

  1. ユーザー一覧からユーザを選択します。(参照) ユーザー情報画面

  2. 変更項目を入力後、「更新」ボタンをクリックし、設定を更新します。 ユーザー情報画面

  3. ユーザ情報を削除したい場合、対象データの削除のチェックボックスをONにした後、削除ボタンをクリックします。
    ユーザー情報画面

    表示されたダイアログで削除をクリックします。
    ユーザー情報画面

    ユーザー一覧からデータが削除されます。
    ユーザー情報画面

1.3.2.5 ユーザー権限#

  • 権限概要:

    • 管理者:
      システムの管理全般を行うためのユーザです。
      システム設定及び各種コレクタ、簡易設定、エミッター設定、常時録画検索、ビューワー、グラフ、データ分布モニタ、ログ参照が可能です。
    • 閲覧者:
      システムの参照機能が行えるユーザです。
      常時録画検索、ビューワー、グラフ、データ分布モニタ、ログ参照が可能です。

    権限による使用可能機能

    • ヘッダ部ボタン:

      • 管理者

        ボタン 内容
        簡易設定ボタン 簡易設定
        マニュアルボタン マニュアル
        ビューワーボタン ビューワー
        グラフボタン グラフ
        ログアウトボタン ログアウト
      • 閲覧者

        ボタン 内容
        マニュアルボタン マニュアル
        ビューワーボタン ビューワー
        グラフボタン グラフ
        ログアウトボタン ログアウト

      ※グラフボタンの使用については、Grafana設定及びGrafana側のユーザ設定が、必要です。設定方法については、「Grafana連携」 をご参照ください。

    • タブ表示:

      • 管理者
        タブメニュー

      • 閲覧者
        タブメニュー

    • システムメニュー表示:

      • 管理者
        タブメニュー

      • 閲覧者
        タブメニュー

1.3.3 設定#

サーバの基本情報、コレクタで利用する情報の設定を行います。

  1. 下記の項目を入力します。

    サーバ設定

    入力項目 説明
    サーバ名 システム内においてユニークで任意な名称を設定
    エミッタのメッセージでIDになる
    説明 サーバの説明
    ストレージパス データベースの保存先ディレクトリ
    ストレージ保存期間(分) ストレージ上にデータを保持する時間 (60~9999)
    メモリ保存期間(分) メモリ上にデータを保持する時間 (5~30)
    カスタムモジュールパス カスタムモジュールの格納ディレクトリ
    デバイス名 コレクタで利用するシリアルデバイスファイル名
    通信速度 ビットの転送速度
    データビット 送信データのビット長
    ストップビット 送信データの終端を表すビット長
    パリティ パリティチェックに使用するビット
    通信モード シリアル通信のアーキテクチャ
  2. 「保存」をクリックし、設定を更新します。

補足

  • ストレージパス、カスタムモジュールパスは、システムに存在するディレクトリを指定してください。
  • ストレージパスを変更した場合、現在まで保存したデータは無効になります。
    (※データ自体は削除されないため、手動で削除する必要があります)
  • ストレージ保存期間が長時間の場合、ストレージパスで容量に余裕がある外部ストレージを指定する事を推奨します。
    (SDカードなど)
  • メモリ保存期間を長時間にすると、システムのメモリ利用量が増加します。
  • カスタムコレクタはオプションになります。
  • シリアルの削除はデバイス名を空欄で更新すれば削除されます。なお、コレクタで利用されていた場合は更新できません。

1.3.4 パスワード変更#

設定画面のログインで利用するadminユーザーのパスワードを変更します。

  1. 「パスワード」、「確認」項目に同一のパスワード文字列を入力します。(6~10文字)
  2. 「更新」をクリックし、パスワードを変更します。

    パスワード変更

1.3.5 データ分布モニタ#

コレクタで登録した値を、時間軸上で分布表示します。システム設定の制御からサービスを起動している状態で使用できます。

  1. コレクタ選択で表示するコレクタを選択します。
    データ分布モニタ1
  2. 他にも表示したい場合、「+コレクタを追加」で表示するコレクタを追加します。
  3. 「適用」でデータ分布モニタが表示されます。
    データ分布モニタ2
  4. 分布モニタへマウスカーソルを合わせると、データの値(登録時間)が表示されます。 データ分布モニタ3

補足

  • 「全てのコレクタを追加」で全コレクタを追加することができます。ただし、システム負荷が高まるため、使用には十分に注意してください。
  • コレクタ右の「グラフに移動」で該当コレクタ表示箇所へ遷移します。
  • 「画面TOP」に移動で、最上部に遷移します。

1.4 サービス#

1.4.1 データベース#

DBのサーバー/クライアント機能を設定します。

1.4.1.1 データベース設定#

データベース設定を更新します。

  • 下記の項目を入力し、「保存」をクリックし設定を保存します。

    データベース1

    入力項目 説明
    ポート 開放するポート
    セッションタイムアウト(秒) セッションのタイムアウト時間(1~300)
    受信タイムアウト(秒) 受信時のタイムアウト時間(1~300)
    送信タイムアウト(秒) 送信時のタイムアウト時間(1~300)
    最大セッション数 セッションの最大数(1~16)
    最大カーソル数 カーソルの最大数(1~8)
    無効にする データベースを利用するか
    ユーザー名 データベース接続時に使用するユーザー名
    パスワード データベース接続時に使用するパスワード
    • ユーザー名、パスワードを設定しないと接続できません。
    • ユーザー名、パスワードは最大5個まで設定できます。

1.4.1.2 カラムの編集#

  1. 「編集」をクリックし編集画面に移動します。

    データベース2

  2. 登録
    下記の項目を入力します。

    データベース3

    入力項目 説明
    データ名 カラム名の「$db_service:」以降に表示されるユニークな任意の名称
    データ型 登録するカラムのデータ型を選択
    配列数 上記のデータ型の配列数
    サンプルレート 登録するカラムのサンプルレート
    永続化する ストレージ上に保存する
    リアルタイム分析を利用する リアルタイム分析を利用する
    チェック時には基本統計、移動平均値、FFTが編集可能
    ※FFT解析はサンプルレートが1以上の時のみ編集できます
    ※各項目の詳細は 「補足」 をご参照ください

    補足

    カラム値、またはリアルタイム分析の値を永続化した項目が、エミッタの選択対象になります。

  3. 「新規」をクリックして保存します。
    データベース4

  4. カラム一覧に追加されます。
    入力項目を変更して、「新規」をクリックする事で連続登録できます。 データベース5

  5. 更新
    変更するカラムを選択します。
    データベース6

    変更する項目を入力し、更新をクリックします。(入力項目は新規カラムと同様です) データベース7

  6. 削除
    カラム一覧の右にあるチェックボックスをONにし、「削除」をクリックします。 データベース8

    カラム削除、カラムの永続化ON→OFF、カラムの分析項目をON→OFFにする事で収集項目がなくなります。エミッタにて、そのデータ項目を利用している場合、自動削除されます。

1.4.2 OPC UA設定#

OPC UA設定を行います。

  • 下記の項目を入力し、「更新」をクリックし設定を保存します。

    OPCUA1

    入力項目 説明
    ポート 開放するポート
    サーバータイプ Standalone or with-idmse
    外部LDS URL 外部LDSを設定する場合のURL
    無効にする OPC UAを無効化する
    ゲストユーザーを許可する ゲストユーザーを許可する
    ユーザー名 接続時に使用するユーザー名
    パスワード 接続時に使用するパスワード

    ユーザー名、パスワードは最大5個まで設定できます。

1.5 コレクタ#

コレクタ設定を参照/登録/更新します。
本バージョンは提供するコレクタは、リソース、PLC、カスタムとなります。

1.5.1 リソースコレクタ#

Hiveが稼働する機器のシステム情報などの収集設定をします。
収集可能な情報は、CPU使用率、CPUクロック数、CPU温度、I/O状況、メモリ利用量、ネットワーク利用状況です。

  • 下記の項目を入力し、「保存」をクリックし設定を保存します。

    リソース1

    入力項目 説明
    取得周期(秒) データを収集する周期(1~60秒)
    分析幅 リアルタイム分析を利用する場合の分析幅
    (件数:1~1000、秒:1~60)
    分析単位 秒 または 件数
    I/Oデバイス I/O項目を有効にした際に取得するデバイス
    NETデバイス ネットワークを有効にした際に取得するデバイス
    リソース項目 ・収集
     収集の有無
    ・分析
     リアルタイム分析の有無、分析内容
    ・永続化
     ストレージ保存の有無
    • IOデバイスに指定したデバイスがなくなった場合、リソースコレクタが起動できない場合があります。 その場合はリソースコレクタを再設定してHiveを再起動してください。
    • 永続化した項目がエミッタでの選択対象になります。

1.5.2 PLCコレクタ#

コレクタ設定を参照/登録/更新を行います。

1.5.2.1 PLCの登録#

PLCの新規登録を行います。

  1. PLCの 追加アイコン をクリックします。

    PLC1

  2. 下記の項目を入力します。(入力項目は機種により違います。)

    • 共通項目

      入力項目 説明
      PLC名 データを収集するコレクタ名
      コレクタ全体で重複不可
      機種 接続するPLC機種
      エンディアン PLCのバイトオーダ
      (Modbus TCP選択時のみ入力可能)
      無効にする コレクタの稼働を無効にする(設定のみ行う場合に利用)
      常時接続する PLC接続を問い合わせの都度、切断しない
      一括取得 一度に複数のReadレジスタの読み込みを行う
      ブロック取得 一度に複数のReadレジスタの読み込みを行う
      (三菱対応機種のみで使用可能)

      補足

      • 一括取得は、対応機種のみで選択可能です。有効にすると、データ取得が高速化します。
        一括取得では、1つのレジスタの設定に不備がある場合、そのレジスタを含む一括取得の全レジスタが取得エラーとなります。
        一括取得をONにした状態でエラーが発生する場合、一括取得をOFFにして再度テスト接続を実行してください。
        一括取得をOFFにすることで、アドレスなどの指定が不正な場合エラー内容が確認できます。
        一括取得がOFFでエラーが発生しない場合、一括取得またはブロック取得に対応していない機種となります。
      • 一括取得が未設定の場合は、Readレジスタ毎に個別で読み込みます。
      • MELSEC-Qシリーズ(QnA互換3Eフレーム)の一括取得とブロック取得は次のように動作します。
        一括取得は、ワードレジスタのみを一括読み込みします。(0403コマンド使用)
        ブロック取得は、ビットレジスタ、ワードレジスタを一括読み込みします。(0406コマンド使用)
      • ブロック取得は、一括取得を有効にすると選択可能となります。
        (MELSEC-Qシリーズ(QnA互換3Eフレーム)のみ)
      • ブロック取得については、テスト接続にてデータ取得できることを確認してください。エラーになる場合は、接続しているPLCがこの機能に対応していません。
    • TCP/IP

      入力項目 説明
      IPアドレス PLCのIPアドレス
      ポート PLCのポート番号
    • タイムアウト

      入力項目 説明
      接続タイムアウト(ms) 接続時のタイムアウト時間(100~10000ミリ秒)
      読込タイムアウト(ms) 読込時のタイムアウト時間(100~10000ミリ秒)
  3. 「保存」をクリックし、PLC設定を保存します。

補足

  • サポート機種は 「補足」 に記載した機種別の資料をご参照ください。
  • 機種により、「常時接続する」のみの場合があります。

1.5.2.2 PLCの参照・更新・削除#

PLCの参照/更新/削除を行います。

  1. サブメニューから参照するPLCをクリックし参照します。
  2. 変更項目を入力後、「保存」をクリックし、設定を更新します。
    データを削除したい場合は、「削除」をクリックし、設定を削除します。

    PLC2

PLCを削除すると、レジスタで設定した収集項目がなくなります。 エミッタにて、そのデータ項目を利用している場合、自動削除されます。

1.5.2.3 読出しレジスタの編集#

PLCレジスタの収集情報を設定します。

  1. 「編集」をクリックします。

    PLC2

  2. 登録
    下記の項目を入力します。

    PLC3

    入力項目 説明
    レジスタ名 データ名称(読出しレジスタ内で重複しない名称)
    アドレス PLCのレジスタアドレス
    データ型 上記アドレスを先頭にして取得するデータ型を選択
    配列数 上記のデータ型で配列数を設定(アドレスの点数ではない)
    種類 「Modbus RTU/TCP」をご参照ください
    エンディアン レジスタ単位でのバイトオーダを選択
    (※-の場合、コレクタのエンディアンを適用)
    Modbus RTU/TCP選択時に以下に該当する場合に入力可能
    データ型:
     UINT32 or INT32 or UINT64 or INT64 or FLOAT or DOUBLE
    種類:
     保持レジスタ or 入力レジスタ
    収集方式 収集方式を選択
    ・周期
     指定された間隔でデータを取得
    ・値変化
     前回値と異なる時にデータを取得
    ・ビットON
     前回値が0で取得したデータが0以外
    収集間隔(秒) レジスタ値を取得する間隔を0.1秒単位で指定
    (0.1~9999.9秒)
    条件 取得した値を比較しTrueの場合のみ送信 ※1)
    条件値 上記の条件が指定されたときの比較値
    数値変換 変換式および変換後のデータ型
    登録条件 DBに登録するデータの判定式
    無効にする 情報収集を無効にする(設定のみ行う場合に利用)
    永続化する ストレージ上に保存する
    リアルタイム分析を使用する リアルタイム分析を利用する。
    チェック時には基本統計、移動分析値を編集可能
    * 各項目の詳細は 「補足」 をご参照ください

    条件が【等しい】or【等しくない】の設定時の注意

    浮動小数点の場合(データ型:FLOAT、DOUBLE)、丸め誤差があるため一致判定ができない場合があります。

    補足

    • 指定できるレジスタアドレスは、 「補足」 の機種別の資料をご参照ください。
    • レジスタ値、または基本統計の値を永続化した項目が、エミッタの選択対象になります。
    • ビットレジスタは、データ型BOOLを設定する必要があります。
    • ワードレジスタは、データ型BOOLを設定する事はできません。
    • 数値変換、登録条件については「コレクタの共通機能」を参照してください。
  3. 「新規」をクリックし、レジスタ設定を保存します。

    PLC4

  4. レジスタ一覧に追加されます。
    ※入力項目を変更して、「新規」をクリックする事で連続登録できます。

    PLC5

  5. 更新
    変更するレジスタを選択します。

    PLC6

  6. 変更する項目を入力し、更新をクリックします。
    (入力項目は新規レジスタと同様です)

    PLC6

  7. 削除
    レジスタ一覧の右にあるチェックボックスをONにし、「削除」をクリックします。

    PLC7

レジスタ削除、レジスタの永続化ON→OFF、レジスタの分析項目をON→OFFにする事で収集項目がなくなります。エミッタにて、そのデータ項目を利用している場合、自動削除されます。

1.5.2.4 ニーモニックファイルからの読出しレジスタ自動設定#

一部のメーカーのPLC(キーエンス、OMRON、三菱)では、ラダープログラムで使用しているレジスタをニーモニックファイルから読み込み、自動で一括設定することが出来ます。

  1. 「編集」をクリックします。

    PLC2

  2. [Readレジスタ自動設定]ボタンをクリックします。

    PLC18

  3. 読み込むニーモニックファイルを選択します

データ型、収集方式、収集間隔等、変更が必要な場合は、一括設定後レジスタごとに項目を変更して、更新してください。 更新の手順は、読出しレジスタの編集の5.更新を参照してください。

※各対応メーカーのニーモニックファイルについてはニーモニックファイル出力方法を参考にしてください。

1.5.2.5 書込みレジスタの編集#

PLCレジスタの書込み情報を設定します。

PLC書込みについて

書込みレジスタ設定は注意して設定してください。
意図しない書込みレジスタ設定がされた場合、機械・装置が誤作動することもあるため事前に十分な検証を行ってください。

  1. 「編集」をクリックします。

    PLC2

  2. ReadからWriteに切り替えます。

    PLC8

  3. 登録

    PLC8 下記の項目を入力します。

    入力項目 説明
    レジスタ名 データ名称(書込みレジスタ内で重複しない名称)
    アドレス PLCのレジスタアドレス
    ※指定できるレジスタアドレスは、 「補足」 の機種別の資料をご参照ください
    データ型 上記アドレスを先頭にして書き込む値のデータ型を選択
    配列数 上記のデータ型で配列数を設定(アドレスの点数ではない)
    種類 「Modbus RTU/TCP」をご参照ください
    エンディアン レジスタ単位でのバイトオーダを選択
    (※-の場合、コレクタのエンディアンを適用)
    Modbus RTU/TCP選択時に以下に該当する場合に入力可能
    データ型:
     UINT32 or INT32 or UINT64 or INT64 or FLOAT or DOUBLE
    種類:
     保持レジスタ
    イベント レジスタへの書込みの起点となるイベントを選択
    ※イベントの設定方法については「イベント」をご参照ください
    値種別 レジスタに書き込む値を設定
    固定値
    指定された値でレジスタに書込み
    ※配列数を2以上に設定した場合、配列数分の、指定された値を書き込みます
    コレクタ
    事前に設定されているコレクタのデータを選択
    選択されたデータの値でレジスタに書込み
    ※書き込まれる値は、最も新しく取得された値です
    ※配列数を、選択したデータの配列数と同じにする必要があります
    イベント
    上記で設定したイベントのトリガとなる値で、レジスタに書込み
    無効にする レジスタへの書込みを無効にする(設定のみ行う場合に利用)

    データ型について

    書き込む値のデータ型は、書込みレジスタに設定するデータ型と一致させる必要があります。
    以下の表を参照してください。

    書込みレジスタに設定するデータ型 書き込む値のデータ型
    BOOL型 BOOL型
    整数型 整数型
    浮動小数点型 浮動小数点型
    STRING型 STRING型

    ※整数型と浮動小数点型の変換は行われないため、整数型と浮動小数点型を一緒に設定することは出来ません。
    (例:書込みレジスタに整数型が設定されている時、浮動小数点型のデータを書き込むことは出来ません。)
    ※整数型と浮動小数点型については、書込みレジスタに設定されているデータ型と同じサイズ、または小さいサイズのデータ型の値を書き込むことが出来ます。
    (例:書込みレジスタにINT32が設定されている時、INT16、UINT16、INT32、UINT32のデータを書き込むことが出来ます。)


  4. 「新規」をクリックし、レジスタ設定を保存します。
    PLC9

  5. Writeレジスタ一覧に追加されます。
    ※入力項目を変更して、「新規」をクリックする事で連続登録できます

    PLC10

    書込みレジスタで設定されているイベントやコレクタのデータが、削除または変更された場合、対象となる書込みレジスタが自動削除されることがあります。

  6. 更新
    変更するレジスタを選択します。
    PLC11

  7. 変更する項目を入力し、「更新」をクリックします。(入力項目は新規レジスタと同様です)

    PLC11

  8. 削除
    レジスタ一覧の右にあるチェックボックスをONにし、「削除」をクリックします。

    PLC12

1.5.2.6 PLC接続テスト#

設定したPLCの接続テストを行います。

  1. 対象となるPLCを選択して、「Test」をクリックします。

    PLC13

  2. テスト結果が表示されます。

    PLC14

    補足

    • 対象のPLCのポート番号をサービスやアプリケーションで利用されている場合、エラーになる可能性があります。エラーが発生した場合、Hiveサービスを停止してから再度、試してみてください。
    • エラー内容に従い、レジスタ設定を修正してください。

1.5.2.7 PLC設定の出力、取込#

設定したPLC情報をJSONファイルに出力、および新規作成時に出力されたファイルを基に、PLC定義を設定できます。

  1. 出力
    対象となるPLCを選択して、「出力」をクリックします。
    ※定義ファイル(JSON)がダウンロードされます。

    PLC15

  2. 取込
    PLC行の 新規 をクリックします。

    PLC16

  3. 「取込」 をクリックし、PC上にある定義ファイル(JSON)を選択します。

    PLC17

  4. 定義ファイルのPLC情報を基にPLCが新規登録されます。

1.5.3 カスタムコレクタ#

ユーザーが定義したコレクタに基づいて情報収集をします。
事前にカスタムモジュールパス に指定したディレクトリに、カスタムコレクタ(シェアードライブラリ)を配置してください。
ここではサンプルライブラリ「cltrrandomsin.so」(Windows版では「cltrrandomsin.dll」)を使って説明します。

1.5.3.1 カスタムコレクタ設定#

  1. カスタムの 新規 をクリックすると登録画面が表示されます。

    カスタム1

  2. 下記の項目を入力します。

    カスタム2

    入力項目 説明
    カスタム名 データを収集するコレクタ名
    コレクタ全体で重複不可
    タイプ シェアードライブラリのタイプを選択
    Linuxでは「so」固定、Windowsでは「dll」固定
    保存後は変更不可
    ライブラリ カスタムモジュールパスに配置したシェアードライブラリを選択
    保存後は変更不可
    パラメータ ライブラリ内で利用される引数(文字列)
    cltrrandomsin.soでは入力の必要は不要
  3. 「保存」をクリックし、設定を保存します。

1.5.3.2 カスタムコレクタの参照・更新・削除#

  1. サブメニューから参照するカスタムコレクタをクリックし参照します。
  2. 変更項目を入力後、「保存」をクリックし、設定を更新します。
    データを削除したい場合は、「削除」をクリックし、設定を削除します。

    カスタム3

    カスタムコレクタを削除するとデータで設定した収集項目がなくなります。
    エミッタにて、そのデータ項目を利用している場合、自動削除されます。

1.5.3.3 データの初期化#

  1. 「初期化」をクリックしてください。

    カスタム3

    初期化するとデータで編集した収集項目が元に戻ります。
    エミッタにて、そのデータ項目を利用している場合、自動削除されます。

1.5.3.4 データの編集#

  1. 「編集」をクリックします。

    カスタム4

  2. データ一覧から編集するデータを選択します。

  3. 下記の項目を変更して、「更新」をクリックします。

    カスタム5

    入力項目 説明
    データ名 データ名称(カスタム内で重複しない名称)
    データ型 取得するデータ型
    配列数 取得する配列数
    サンプルレート 1秒間に取得する値の数
    永続化する ストレージ上に保存する
    リアルタイム分析を使用する リアルタイム分析を利用する。
    チェック時には基本統計、移動分析値、FFTを編集可能
    ※FFT解析はサンプルレートが1以上の時のみ設定できます
    ※各項目の詳細は 「補足」 をご参照ください

    データ型、配列数、サンプルレートは変更できません。

1.6 コレクタの共通機能#

一部のコレクタでは、「数値変換」、「登録条件」の機能を使用できます。

コレクタ名 数値変換 登録条件
PLCコレクタ 使用可能 使用可能
カスタムコレクタ 使用可能 使用可能
RFIDコレクタ 使用可能 使用可能
センサータグコレクタ(RFID,EnOcean) 使用可能 使用可能
演算コレクタ 使用不可 使用可能
作業検出RFIDコレクタ 使用可能 使用可能
Edgecross RT Receiver 使用可能 使用可能

Edgecross RT Receiverは、Windows,Ubuntu20,Raspberry Pi bullseyeのみサポートしています。

1.6.1 数値変換#

数値変換は、コレクタが取得したデータに対して四則演算や様々な関数処理を施し、計算した結果をデータとして保存する機能です。コレクタのデータ一覧編集画面にて、そのコレクタが集めるデータ各々に対して数値変換の数式を設定できます。

数値変換

下記の項目を入力します。

入力項目 説明
数値変換チェックボックス 数値変換の実行有無を指定します
変換後の型 この数値変換により、変換された数値をデータベースに登録する際のデータ型を指定します。「Unconvert」の場合、データ型は変更されず、元のデータと同じ型になります。
変換式 登録時に処理したい変換式を指定します。

設定例)
 3 * $VALUE + 0.25
  取得した値を3倍し、0.25を足した値をデータベースに登録

 ($VALUE / 255.0) * 200.0 – 100.0
  取得した0~255の範囲の値を-100~+100に変換

変換式について

  • コレクタが取得した値は「$VALUE」という変数として参照できます。
  • 使用可能な算術演算子や関数については「トリガの登録」の「条件式について」を参照してください。
  • グローバル変数機能については「グローバル変数機能」を参照してください。
  • 変換式の説明は、入力欄の右隣にある「!」ボタンをクリックすることで、Web画面上から参照可能です。

1.6.2 登録条件#

登録条件は、コレクタが取得したデータに対して四則演算や様々な関数を使った比較式を施し、その比較結果が「真」となる場合のみ、データベースに登録する機能です。比較結果が「偽」の場合は、そのデータは取得しなかったものとして破棄されます。

登録条件

下記の項目を入力します。

入力項目 説明
登録条件チェックボックス 登録条件機能の実行有無を指定します
登録条件 DBに登録するデータの条件式を指定します。

設定例)
 $VALUE > 0
  取得した値0より大きい場合にのみデータベースに登録する

 $VALUE >= $PVALUE
  取得した値が前回登録された値以上の場合にのみデータベースに登録する

条件式について

  • コレクタが取得した値は「$VALUE」という変数として参照できます。また、前回登録された値も「$PVALUE」という変数として参照できます。
  • 使用可能な算術演算子や関数については「トリガの登録」の「条件式について」を参照してください。
  • グローバル変数機能については「グローバル変数機能」を参照してください。
  • 条件式の説明は、入力欄の右隣にある「!」ボタンをクリックすることで、Web画面上から参照可能です。

1.7 イベント#

イベントの設定の参照/登録/更新を行います。
トリガ、イベント、コマンドの順で設定します。

1.7.1 トリガ設定#

イベントのトリガを設定します。

1.7.1.1 トリガの登録#

  1. トリガの 新規 をクリックします。

    トリガ1

  2. 下記の項目を設定します。

    入力項目 説明
    トリガ名 イベント項目設定で表示される名称
    コレクタ トリガにするデータを収集しているコレクタ、設定後は変更不可
    データ トリガ条件にするデータ、設定後は変更不可
    条件種別 条件式に対しての種別
    ・True : 条件式が真なら発生
    ・False : 条件式が偽なら発生
    ・Fall : 条件式が真→偽の際に発生
    ・Raise : 条件式が偽→真の際に発生
    ・Anytime : 値の登録時に発生
    条件式 条件となる式
    ※条件種別がAnytimeの場合入力不可
  3. 「保存」をクリックし、トリガ設定を保存します。

    トリガ2

    条件式について#

    • 使用可能な比較演算子は「 = , <> , != , < , > , <= , >= 」です。
    • 使用可能なその他の演算子は「 () , + . - , * , / , % 」です。
    • 式で利用可能な関数は以下の通りです。
    関数名 説明
    ABS 絶対値 (整数)
    ACOS 三角関数 逆余弦
    ASIN 三角関数 逆正弦
    ATAN 三角関数 逆正接
    CEIL 小数点以下切り上げ
    COS 三角関数 余弦
    COSH 双曲線余弦
    EXP 底がネイピア数 e である指数関数
    FABS 絶対値 (倍精度浮動小数)
    FLOOR 小数点以下切り捨て
    FMOD 剰余
    LOG 自然対数
    LOG10 10を底とする対数
    POW べき乗
    ROUND 小数点以下四捨五入
    SIN 三角関数 正弦
    SINH 双曲線正弦
    SQRT 平方根
    TAN 三角関数 正接
    TANH 双曲線正接

1.7.1.2 トリガの参照・更新・削除#

トリガの参照/更新/削除を行います。

  1. サブメニューから参照するトリガをクリックします。
  2. 変更項目を入力後、「保存」をクリックし、設定を更新します。
    データを削除したい場合は、「削除」をクリックし、設定を削除します。

    トリガ3

    トリガを削除すると、イベント設定から該当のトリガは自動削除されます。

1.7.2 イベント設定#

作成したトリガを元にイベントを作成します。

1.7.2.1 イベントの登録#

  1. イベントの 新規 をクリックします。

    イベント1

  2. 以下の項目を入力します。

    入力項目 説明
    ID イベントID (設定不可)
    イベント名 後述のコマンドやエミッタの設定時に表示される名称
    最小通知間隔(秒) 連続してイベントが発生した場合において、次のイベントを通知するまでの最小通知間隔(1~600)
    無効にする イベント利用の有無
    トリガ選択 利用するトリガを選択
    ※複数選択時はOR条件となります
  3. 「保存」をクリックし、イベント設定を保存します。

    イベント2

1.7.2.2 イベントの参照・更新・削除#

イベントの参照/更新/削除を行います。

  1. サブメニューから参照(または、更新、削除)するイベントをクリックします。
  2. 変更項目を入力後、「保存」をクリックし、設定を更新します。
    データを削除したい場合は、「削除」をクリックし、設定を削除します。

    イベント3

    コレクタまたは、エミッタで利用されている場合は削除できません。

1.7.3 コマンド設定#

イベント発生時に実行する外部コマンドの設定を行います。

1.7.3.1 コマンド登録#

  1. サブメニューからコマンドをクリックします。

    コマンド1

  2. 以下の項目をします。

    入力項目 説明
    コマンド 「イベント」で設定したイベントの発生時に実行されるコマンド
    イベント 実行イベントを選択
    BG コマンドをバックグラウンドで実行するか選択
  3. 「更新」をクリックし、コマンド設定を保存します。

    コマンドで利用可能な環境変数について、下表をご参照ください。

    変数名 説明
    $HIVE_EVENT_COLTYPE カラムの型
    $HIVE_EVENT_COLARRAYSIZE カラムの配列要素数(スカラの場合は0)
    $HIVE_EVENT_CID DBのカラムID
    $HIVE_EVENT_COLNAME カラム名
    ※ 環境変数展開後の文字列にスペースが含まれる可能性があります
    $HIVE_EVENT_COLDATA トリガ発生した時点の登録データ
    ※ 環境変数展開後の文字列にスペースが含まれる可能性があります
    $HIVE_EVENT_TRIGGER_ID トリガID
    $HIVE_EVENT_TRIGGER_COND トリガの条件式
    (type=anytimeの場合は空文字)
    ※ 環境変数展開後の文字列にスペースが含まれる可能性があります
    $HIVE_EVENT_TRIGGER_TYPE トリガの判定種別
    (false/true/fall/raise/anytime)
    $HIVE_EVENT_EVENT_ID イベントID
    $HIVE_EVENT_EVENT_NAME イベント名
    ※ 環境変数展開後の文字列にスペースが含まれる可能性があります
    $HIVE_EVENT_EVENT_LEVEL イベントレベル
    $HIVE_EVENT_TIMESTAMP_NSEC トリガ発生したデータのタイムスタンプ
    (Unixエポックのナノ秒単位の数値)
    $HIVE_EVENT_TIMESTAMP トリガ発生したデータのタイムスタンプ
    (iso8601形式msecまで)

Windows版における注意事項

  • コマンドでPythonを利用したい場合、環境変数を指定する必要があります。
    SET SYSTEMROOT=C:\WINDOWS& C:\"Program Files"\SALTYSTER\SpeeDBeeHive\python3\python.exe 任意のPythonスクリプト
    
  • 上記で指定するSYSTEMROOTの値はコマンドプロンプトで確認可能です。下記の例では「C:\WINDOWS」となります。
    echo %SYSTEMROOT%
    C:\WINDOWS
    

1.7.3.2 コマンド変更・削除#

コマンド、イベント、BGを変更して「更新」をクリックします。

1.8 エミッタ#

エミッタの設定を行います。

1.8.1 出力先設定#

エミッタの出力先を設定します。定義された出力先は、各エミッタで選択可能になります。
提供するエミッタの出力タイプは下記の通りです。

出力タイプ 説明
AWS AWSのIoT Coreへ接続
Azure Azure IoT Hubへ接続
MQTT MQTTブローカーに接続(TLS接続のみ)
FILE ローカルディスクへ出力
FTP/FTPS FTP/FTPSでファイルを送信
SFTP SFTPでファイルを送信
Machine Advisor Machine Advisorへ接続
SensorCorpus SensorCorpusへ接続
Custom(Python) ユーザーがPythonで開発したエミッタを使用

1.8.1.1 登録#

  1. 出力先の 新規 をクリックします。

    エミッタ1

  2. 下記の項目を入力します。(入力項目はタイプにより異なります)

    エミッタ2

    • 全タイプ共通

      入力項目 説明
      タイプ AWS/Azure/MQTT/File/ FTP/FTPS/Machine Advisor/SensorCorpus/Custom(Python)
      出力先名 表示名称
    • AWS/Azure/MQTT共通

      入力項目 説明
      タイムゾーン メッセージ内のタイムスタンプ(文字列)やファイル名の時間に適用するタイムゾーン
      リトライ回数 送信失敗時のリトライ件数(1~10)
      タイムアウト(ミリ秒) 送信時のタイムアウト時間 (500~5000)
      最大メッセージサイズ(Byte) 1メッセージの最大サイズ(96KB固定)
      最大メッセージ送信回数 1回のイベントでの送信最大回数 (1~1000)
      MQTT QoS Quality of Service
    • AWS

      入力項目 説明
      ホスト 接続先ホスト
      ポート 接続先ポート番号
    • Azure

      入力項目 説明
      接続文字列 接続用文字列
    • MQTT

      入力項目 説明
      ホスト 接続先ホスト
      ポート 接続先ポート番号
      ユーザー名 接続ユーザー(ブローカー設定により省略可)
      パスワード 接続パスワード(ブローカー設定により省略可)
    • File/FTP/FTPS/SFTP共通

      入力項目 説明
      タイムゾーン メッセージ内のタイムスタンプ(文字列)やファイル名の時間に適用するタイムゾーン
      出力先ディレクトリ ルートフォルダからの保存ディレクトリ
      切替基準 ファイル分割する単位(時間/件数)
      切替時間(件数) 切り替える時間/件数 (時間:1~3600、件数:1~10000)
      形式 CSV/JSON
      区切り文字 CSV形式時の区切り文字(カンマ/タブ)
      改行コード CSV形式時の改行コード(LF/CRLF)
      BOMと付ける CSV形式時のファイルBOM有無
      ヘッダを付ける CSV形式時のヘッダ有無
    • FILE

      入力項目 説明
      保存期間(時間) ディスク上に存在する期間
    • FTP/FTPS/SFTP共通

      入力項目 説明
      ホスト 接続先ホスト
      ポート 接続先ポート番号
      ユーザー名 接続ユーザー(匿名アクセス時は省略)
      パスワード 接続パスワード(匿名アクセス時は省略)
    • FTP/FTPS

      入力項目 説明
      暗号化 通信時のプロトコル(FTP/FTPS)
      匿名アクセス 匿名FTPの利用有無
    • SFTP

      入力項目 説明
      公開鍵認証を使う 通信時のプロトコル(SFTP)
    • Machine Advisor

      入力項目 説明
      サーバー 接続用サーバー
      トークン 接続用トークン
    • SensorCorpus

      入力項目 説明
      ホスト 接続用ホスト
      セッションコード 接続用セッションコード
    • カスタム

      入力項目 説明
      スクリプト名 Pythonカスタムエミッタのスクリプト名
      パラメータ Pythonカスタムエミッタに渡す任意のパラメーター

補足

  • ファイル出力時のディレクトは下記の階層で出力されます。

    [出力先ディレクトリ]  
     ⊞ [各エミッタのクライアントID]  
      ⊞ [日時ディレクトリ]  
        ⊞ CSV(JSON)ファイル群
    
  • FTP/FTPS/SFTP出力時のディレクトは下記の階層で出力されます。

    [ルートディレクトリ]  
     ⊞ [各エミッタのクライアントID]  
      ⊞ [出力先ディレクトリ]  
       ⊞ CSV(JSON)ファイル群  
    

なお、存在しないディレクトリを指定した場合は作成されます。
FTP/FTPS/SFTPの出力先ディレクトには以下の変数が利用できます。

変数 説明
%Y 4桁の年
%m 2桁の月(01~12)
%d 2桁の日(01~31)
%H 2桁の時(00~23)
%M 2桁の分(00~59)
%S 2桁の秒(00~59)
  1. 「保存」をクリックし設定を登録します。

    エミッタ3

  2. 接続用の証明書ファイルを指定して「保存」をクリックします。

    エミッタ4

    出力タイプ ファイル
    AWS CA証明書
    SSL証明書
    秘密鍵
    MQTT CA証明書
    SFTP 秘密鍵
  3. 「Test」をクリックし接続テストを行います。

    エミッタ5

    エミッタ6

    各接続先の具体的な設定方法は、別紙「SpeeDBee Hive(エミッタ接続設定)」をご参照ください。

1.8.1.2 参照・更新・削除#

出力先設定を参照/更新します。

  1. 対象の出力先をクリックし、設定を参照します。

    エミッタ7

  2. 変更項目を入力後、「保存」をクリックし、設定を更新します。
    (設定内容は登録時と同じですが、タイプは変更できません)
    データを削除したい場合は、「削除」をクリックし、設定を削除します。

    エミッタ8

1.8.1.3 出力先設定の出力・取込#

前節で設定を行った出力先設定を、1つの出力先毎に1つのファイルとして出力することができます。また、そのファイルを取り込むことで新しい出力先設定を新規に登録することもできます。

  1. 出力

    1. 対象となる出力先を選択し、「出力」をクリックします
    2. 表示されたダイアログで「含まない」もしくは「含む」を選択します
    3. 出力されたファイルはPCの「ダウンロード」フォルダにダウンロードされます

      エミッタ9

      エミッタ10

    ダイアログで「含む」を選択した場合、出力先情報におけるパスワードや秘密鍵なども1つのファイルにまとめて取り込まれます。これらの情報は流出するとセキュリティ上の問題となりますので、取り扱いには十分ご注意ください。

  2. 取込

    1. 出力先行の 新規 をクリックします。

      エミッタ11

    2. 「取込」をクリックし、ファイル選択ダイアログで出力先の設定ファイルを選択します。

      エミッタ12

    3. 設定ファイルをもとに新しく出力先が新規作成されます。

    設定ファイルの出力時に、パスワードや秘密鍵などの情報を「含まない」を選択していた場合、その設定ファイルを取り込んだだけでは出力先を完全な状態で復元することはできません。出力先タイプに応じて、パスワードや接続情報、秘密鍵等の再設定を行ってください。

1.8.2 エミッタ設定#

エミッタの設定をします。

1.8.2.1 エミッタの登録#

  1. 送信データの 新規 をクリックします。

    エミッタ13

  2. 下記の項目を入力します。

    エミッタ14

    入力項目 説明
    エミッタ名 エミッタ表示名称
    クライアントID エミッタ識別ID
    出力先 出力先で定義した内容を選択
    送信先 送信先名(TOPIC)(出力先により省略可)
    無効にする エミッタを無効にする(設定のみ行う場合に利用)
    常時接続する サーバー接続を送信の都度、切断しない
  3. 送信間隔の項目を入力します。

    入力項目 説明
    送信タイミング 周期/リアルタイム/イベントを選択
    デフォルト小数桁数 データが浮動小数の場合の送信する桁数を設定
    各データに小数桁数が指定していない場合のデフォルト値として利用する
    通算ナノ時間付で出力 データに通算ナノ秒を追加する
    起動後は前回送信したデータの続きからデータを出力 起動後は前回送信したデータの続きからデータを出力する

    ※送信タイミングが周期/イベントの場合、以下の値を追加で入力します。

    1. 周期

      入力項目 説明
      間隔(秒) 送信間隔
    2. イベント

      入力項目 説明
      開始イベント 送信開始イベント、イベントで定義した内容から選択
      終了イベント 送信終了イベント、イベントで定義した内容から選択
      ※開始イベントと同じものは設定できません
      イベント前(秒) イベント発生前の記録時間
      イベント後(秒) イベント発生後の記録時間
      最大(秒) 最大記録時間
      ※イベント前 + イベント後より小さい値は設定できません
    • 全体の記録時間は、下記の図を参照してください。
    • 開始イベントのみ指定
      エミッタ15

    • 開始、終了イベント指定
      エミッタ16

    • 全体の記録時間が最大記録時間を超過した場合、強制的に記録は終了します。

  4. 送信データの項目を入力します。

    入力項目 説明
    一定間隔で集計したデータを送信する 指定された時間幅でデータを集計し、その各時間幅内の代表値を送信する。
    通常は各時間幅で同じデータに複数の値がある場合、最新のデータが代表値となりますが、各データにて集約オプションを有効にした場合、その時間幅内で集約計算が行われ、その計算結果が送信されます。
  5. 「一定間隔で集計したデータを送信する」をONにした場合、下記の項目を入力します。

    エミッタ17

    入力項目 説明
    集計間隔(秒) 集計する時間幅
    前回値を送信する 集計区間にデータが存在しない場合、一つ前の集計区間で送信した値を送信する
    nullを送信する 集計区間にデータが存在しない場合、nullを送信する
    • 集計区間に各データが存在しない場合の挙動

      前回値を送信 nullを送信 集計区間にデータが存在しない場合の送信データ
      一つ前の集計区間で送信した値があればその値を再度送信します。なければnullを送信します。
      一つ前の集計区間で送信したデータがあればその値を再度送信します。なければそのデータは送信しません。
      nullを送信します。
      そのデータは送信しません。
  6. 「保存」をクリックし登録します。

    エミッタ18

1.8.2.2 エミッタの参照、更新、削除#

エミッタの設定を参照、更新、削除します。

  1. 対象の出力先をクリックし、設定を参照します。

    エミッタ19

  2. 変更項目を入力後、「保存」をクリックし、設定を更新します。
    データを削除したい場合は、「削除」をクリックし、設定を削除します。

    エミッタ20

1.8.2.3 データ定義の編集#

エミッタのデータ定義を編集します。
(エミッタ新規登録時は、保存しないと編集できません)

  1. 「編集」をクリックします。

    エミッタ20

  2. 新規

    1. 下記の項目を入力後、「新規」をクリックし設定を登録します。

      エミッタ21

      入力項目 説明
      コレクタ コレクタ定義で設定した名称
      データ コレクタ定義でデータ名称
      送信スキーマ名 データ名称(省略可)
      小数桁数 浮動小数時の有効桁数(省略可)
      基本統計 「分析データを送信する」時のみ設定する

      補足

      • 送信スキーマ名を省略した場合、データ名は”コレクタ名:レジスタ名” で送信されます。
      • リアルタイム分析を行っているレジスタの場合、レジスタ選択項目で。“レジスタ名:基本統計名称”で表示されます。
        (データに付与される基本統計名称)

        件数→count, 総和→sum, 2乗和→sumsq, 偏差平方和→sumsqd, 最小→min,  
        最大→max, 範囲→range, 算術平均値→mean, 分散→var, 標準偏差→stdev,  
        不偏分散→uvar, 標本不偏標準偏差→ustdev, 標準誤差→stder, 変動係数→cv
        
      • エミッタで基本統計分析を行うとデータ名(または送信スキーマ名)の末尾に”.基本統計名称”が付与されたデータ名として送信されます。

        設定例 内容
        PLC:A、レジスタ:B、エミッタで最大を選択した場合
        データ名称「A:B.max」
        PLC:A、レジスタ:B(リアルタイム分析:最大)、エミッタで最小を選択
        データ名称「A:B:max.min」
        PLC:A、レジスタ:B(リアルタイム分析:最大)、エミッタで別名:C、
        エミッタで最小を選択
        データ名称「C.min」
  3. 更新

    1. 変更対象のデータをクリックします。
    2. 項目を入力後、「更新」をクリックし設定を更新します。

      エミッタ22

  4. 削除

    1. 削除対象のデータのチェックボックスをONにします。
    2. 「削除」をクリックし設定を削除します。

      エミッタ23

1.8.2.4 出力したファイルのダウンロード#

エミッタ出力されたcsvまたはjsonファイルをダウンロードします。

  1. ファイルダウンロード欄の表示

    1. エミッタ出力されるファイルをダウンロードするために、タイプが「File(Local)」の出力先を設定します。

      エミッタ24

    2. 上記で作成した、タイプが「File(Local)」の出力先を選択して、エミッタを登録します。

      エミッタ25

    3. ファイルダウンロード欄が表示されます。

      エミッタ26

  2. ファイルのダウンロード
    出力先ディレクトリのcsvファイル(またはjsonファイル)をzip形式でダウンロードします。

    1. 時間範囲を指定します。

      エミッタ27

    2. ダウンロードボタンをクリックし、zipファイルをダウンロードします。

      エミッタ28

      • zipファイルの名前は以下の形式となります。
        「<エミッタのクライアントID>_<年月><日><開始時間>-<年月><日><終了時間>.zip」
      • ※zipファイルの中に、①で指定した時間範囲に出力されたcsvファイル(またはjsonファイル)が、年月/時/分の階層でフォルダに格納されています。
  3. 出力されるzipファイルのフォルダ構造の例
    時間範囲に「2021年4月18日6時-18時」を指定して、csvファイルをダウンロードした場合の、zipファイルのフォルダ構造を以下に示します。
    ※以下は、実際に出力したzipファイルを展開し、フォルダ構造をtreeコマンドで示したものです。()内はフォルダ名の説明です。
    ※また、本項目の説明は、jsonファイルをダウンロードした場合にも当てはまります。


    C:\CLIANT-A_2021041806-2021041818
    └─202104(年月)
        └─18(日)
            ├─06(時間)
            │  ├─56(分)
            │  │      client-a_20210418065605.csv
            │  │      client-a_20210418065625.csv
            │  │      client-a_20210418065645.csv
            │  │
            │  ├─57(分)
            │  │      client-a_20210418065705.csv
            │  │      client-a_20210418065725.csv
            │  │      client-a_20210418065745.csv
            │  │
            │  ├─58(分)
            │  │      client-a_20210418065805.csv
            │  │      client-a_20210418065825.csv
            │  │      client-a_20210418065845.csv
    ・・・
    

1.8.2.5 エミッタ(送信データ)設定の出力・取込#

前節で設定を行ったエミッタ(送信データ)設定を、1つのファイルとして出力することができます。また、そのファイルを取り込むことで新しいエミッタ(送信データ)設定を新規に登録することもできます。

  1. 出力

    1. 対象となるエミッタ設定を選択して「出力」をクリックします。

      エミッタ29

    2. 表示されたダイアログで「含まない」もしくは「含む」を選択します。

      エミッタ30

    3. 出力されたファイルはPCの「ダウンロード」フォルダにダウンロードされます。

  2. 取込

    1. 送信データ行の 新規 をクリックします。

      エミッタ31

    2. 「取込」をクリックし、ファイル選択ダイアログでエミッタ(送信データ)設定ファイルを選択します。

      エミッタ32

    3. 設定ファイルをもとに新しく出力先設定とエミッタ(送信データ)設定が新規作成されます。

設定ファイルの出力時に、パスワードや秘密鍵などの情報を「含まない」を選択していた場合、その設定ファイルを取り込んだだけでは出力先を完全な状態で復元することはできません。出力先タイプに応じて、パスワードや接続情報、秘密鍵等の再設定を行ってください。

1.9 グローバル変数機能#

1.9.1 機能概要#

グローバル変数機能は、頻繁に変化するデータをメモリ上の変数へ格納する機能です。この変数をSpeeDBee Hive の各種機能(数値変換、登録条件、トリガの条件式など)で利用できます。 これにより、システム稼働中の条件式閾値の更新や特定のデータ値による他データ登録のフィルタリングなどが可能となります。

グローバル変数1

1.9.1.1 構文#

グローバル変数には2種類の指定方法が存在します。 どちらも64個の変数を使用できます。永続化グローバル変数は、SpeeDBee Hiveを停止しても 次の起動時に最終値が参照できます。通常のグローバル変数は、SpeeDBee Hiveを停止すると値は失われます。

  • $GVAR0 ~ $GVAR63(グローバル変数)

    GVAR(グローバル変数)はSpeeDBee Hiveを起動する毎に0で初期化されます。値の代入が行われるまで0のままとなります。

  • $PVAR0 ~ $PVAR63(永続化グローバル変数)

    PVAR(永続化グローバル変数)はSpeeDBee Hiveを初めて起動する時に0で初期化されます。値の代入が行われると、次回起動時も値を保持します。

SpeeDBee Hiveの再起動時に、前回起動時に代入された値を使用したい場合は永続化グローバル変数を使用してください。

  1. 代入方法

    GVAR0 := $VALUE
    
    PVAR15 := ($VALUE * 20)
    
    ※代入するグローバル変数の先頭には「$」は必要ありません。

    • 数値変換における代入時の注意点

      PVAR0 := $VALUE * 2
      
      上記のように代入を指定すると、登録される値は$VALUEに2を乗算した値となります。 登録される値が変化することに注意してください。 元の値を変えたくない場合、演算は参照側で行うことを推奨します。

    • 条件式における代入時の注意点

      GVAR0 := $VALUE
      
      条件式では、代入のみを指定することはできません。条件式内で、代入したい場合は 以下のように条件式としての指定が必要です。
      0 < (GVAR0 := $VALUE)
      
      この場合、$VALUEが0より大きい場合条件成立となります。GVAR0への代入は常に行われます。

  2. 参照方法

    $GVAR0 < $VALUE
    
    $PVAR15 > ($VALUE + 20)
    
    ※参照するグローバル変数の先頭には「$」を付けます。

1.9.2 設定例#

グローバル変数の具体的な設定例を紹介します。

1.9.2.1 コレクタの登録値よりトリガの条件を稼働時にリアルタイムに変化させる例#

  1. カスタムコレクタaのデータ1をグローバル変数GVAR0に代入

    1. カスタムコレクタで「hello.py」を使って「カスタムコレクタa」を登録 グローバル変数2

    2. 編集から「data1」の数値変換へ代入文を設定 (※この設定では、グローバル変数への代入とデータ登録を同時に処理します。) グローバル変数3

  2. グローバル変数GVAR0が偶数だった場合にOSコマンドを実行する

    1. トリガへ条件式を設定 グローバル変数4

    2. 登録した条件指定したイベントを設定 グローバル変数5

    3. 条件成立時のOSコマンドを設定(Windows版を使用)

      echo %HIVE_EVENT_COLDATA% >> C:\ProgramData\SALTYSTER\event.txt
      
      グローバル変数6

    4. 処理結果

    SpeeDBee Hiveを起動すると、以下のように条件成立時の偶数値のみがテキストファイル(event.txt)へ出力されます。

    0
    4
    14
    28
    

1.9.2.2 コレクタの特定のデータの値により他のカラムへの登録を抑制する例#

  1. PLCコレクタAのアドレスM100をグローバル変数PVAR10に代入

    1. 数値変換で代入文を設定
      PVAR10 := $VALUE
      
      グローバル変数7
  2. グローバル変数PVAR10が1だった場合に、PLCコレクタAのアドレスD100の値を登録する

    1. 登録条件で条件式を設定
      $PVAR10 = 1
      
      グローバル変数8
  3. グローバル変数PVAR10が1だった場合に、PLCコレクタAのアドレスD100の値を登録する

    1. 処理結果

    M100が0の場合は、D100の値が登録されません。 グローバル変数9

    M100が1の場合のみ、D100の値が登録されます。 グローバル変数10

    PLC側でレジスタの値を制御することで、SpeeDBee Hiveのデータ登録タイミングを制御できます。

1.10 補足#

1.10.1 制限事項#

制限事項 制限内容
PLCの最大個数 8
1PLCにおける最大レジスタ数 100
エミッタの最大数 8
1エミッタにおける最大データ定義数 850
PLC対応プロトコル 三菱MCスクリプト(1e,3e)
OMRON(fins)
キーエンス(上位リンク)
JTEKT(コンピュータリンク)
Modbus RTU/TCP

1.10.1.1 エミッタの送信メッセージ書式#

エミッタは送信するデータをJSON形式に変換し、指定された送信先に送信します。送信するJSON書式には、「実データを送信する」と「分析データを送信する」の2種類があります。

1.10.1.2 実データを指定した場合#

各データにおいてタイムスタンプが異なるため、レジスタの値+タイムスタンプ(ISO8601書式の文字列)を一つのデータセットとして構成して、records配列に格納し送信します。

{
  "records": [
    {
      "timestamp": "2020-10-06T11:22:50.178616824Z"
      "PLC1:REG1": 1409
    },
    {
      "timestamp": "2020-10-06T11:22:50.178616824Z"
      "PLC1:REG2": 200
    },
    (省略)
  ]
}

PLC1:PLC名
REG1:レジスタ名
※データ定義において別名が指定された場合は、PPP:RRR→別名に変更される

1.10.1.3 分析データを指定した場合#

複数のデータに対し、指定された時間幅で代表値を決定し、一つのタイムスタンプの複数のレジスタ値を格納する。(統計値などを含める事も可能)

{
  "records": [
    {
      "datetime": "2020-10-06T11:22:50.178616824Z",
      "PLC1:REG1": 1409,
      "PLC1:REG2": 20.1,
      "PLC2:REG1.max": 100
    },
    (省略)
  ]
}

複数のデータを一つのデータセットにする

1.10.2 各メーカー(プロトコル)別の注意事項#

各PLC本体のTCP/IP設定は、各メーカーが提供するマニュアルをご参照ください。

1.10.2.1 三菱シーケンサー(MCプロトコル)#

  • A互換1EフレームとQnA互換3Eフレームをサポートします。
  • ワードレジスタは".0~f"でビット指定可能です。
  • 下記のレジスタを指定する事ができます。(シリーズにより異なる事があります)
  • 機種によって、アドレスの範囲は下表と異なる場合があります。

** 【QnA互換3Eフレーム】 **

種別 デバイス名 アドレス
ビット 入力 X0000~1FFF
   出力 Y0000~1FFF
   内部リレー M0000~8191
   ラッチリレー L0000~8191
   アナンシェータ F0000~2047
   エッジリレー V0000~2047
   リンクリレー B0000~1FFF
   リンク特殊リレー SB000~7FF
  タイマ(接点) TS0000~2047
  タイマ(コイル) TC0000~2047
  カウンタ(接点) CS0000~1023
  カウンタ(コイル) CC0000~1023
  積算タイマ(接点) STS000~511
  積算タイマ(コイル) STC000~511
  特殊リレー SM0000~2047
  ダイレクトアクセス入力 DX0000~1FFF
  ダイレクトアクセス出力 DY0000~1FFF
ワード データレジスタ D0000~6143
  D9000~9255
  タイマ(現在値) TN0000~2047
  カウンタ(現在値) CN0000~1023
  積算タイマ(現在値) STN000~511
  リンクレジスタ W0000~1FFF
  リンク特殊レジスタ SW000~7FF
  特殊レジスタ SD000~2047
  ファイルレジスタ R0000~2FFF
  ZR00000~2FFFF
  インデックスレジスタ Z0~9

** 【QnA互換1Eフレーム】 **

種別 デバイス名 アドレス
ビット 入力 X000~7FF
   出力 Y000~7FF
   内部リレー M0000~8191
   ラッチリレー L0000~8191
   アナンシェータ F0000~2047
   ステップリレー S000~512
   リンクリレー B000~FFF
   タイマ(接点) TS0000~2047
   タイマ(コイル) TC0000~2047
   カウンタ(接点) CS0000~1023
   カウンタ(コイル) CC0000~1023
ワード データレジスタ D0000~6143
   D9000~9255
   リンクレジスタ W000~FFF
   タイマ(現在値) TN0000~2047
   カウンタ(現在値) CN0000~1023
   ファイルレジスタ R0000~2FFF

1.10.2.2 TOYOPUC(コンピュータリンク)#

  • 短いサイクルで接続/切断を行うとレスポンスが取得できない事があります。そのため、PLC接続は常時接続のみとなります。
  • ワードレジスタは".0~f"でビット指定可能です。
  • プログラム番号(1~3、共通)を指定可能です。(現在、Plus/PC10G/PC3Jのみ可能)
  • 下記のレジスタを指定する事ができます。

【Nano】

領域 識別子 名称 アドレス
ビット K キープリレー K000-2FF
V 特殊リレー V000-0FF
T/C タイマ/カウンタ T,C000-1FF
L リンクリレー L000-7FF
X/Y 入出力リレー X,Y000-7FF
M 内部リレー M000-7FF
ワード S 特殊レジスタ S0000-03FF
N タイマ/カウンタ現在値 N0000-01FF
R リンクレジスタ R0000-07FF
D データレジスタ D0000-2FFF
B ファイルレジスタ B0000-1FFF

【PC3J】

領域 識別子 名称 アドレス
ビット K キープリレー K000-2FF
V 特殊リレー V000-0FF
T/C タイマ/カウンタ T,C000-1FF
L リンクリレー L000-7FF
P   ※1 エッジ検出 P0-1FF
X/Y 入出力リレー X,Y000-7FF
M 内部リレー M000-7FF
EK 拡張キープリレー EK000-FFF
EV 拡張特殊リレー EV000-FFF
ET/EC 拡張タイマ/カウンタ ET,EC000-7FF
EL 拡張リンクリレー EL000-1FFF
EP  ※1 拡張エッジ検出 EP0-FFF
EX/EY 拡張入出力 EX,EY000-7FF
EM 拡張内部リレー EM000-1FFF
ワード S 特殊レジスタ S0000-03FF
N タイマ/カウンタ現在値 N0000-01FF
R リンクレジスタ R0000-07FF
D データレジスタ D0000-2FFF
B ファイルレジスタ B0000-1FFF
ES 拡張特殊レジスタ ES000-07FF
EN 拡張現在地レジスタ EN0000-07FF
H 拡張設定値レジスタ H0000-07FF
U 拡張データレジスタ U0000-7FFF

※1:シリアル接続時のみ使用可能

【Plus】

領域 識別子 名称 アドレス
ビット K キープリレー K000-2FF
V 特殊リレー V000-0FF
T/C タイマ/カウンタ T,C000-1FF
L リンクリレー L000-7FF
X/Y 入出力リレー X,Y000-7FF
M 内部リレー M000-7FF
P エッジ検出 P000-1FF
EX/EY 拡張入出力 EX,EY000-7FF
EM 拡張内部リレー EM000-1FFF
EK 拡張キープリレー EK000-FFF
EV 拡張特殊リレー EV000-FFF
ET/EC 拡張タイマ/カウンタ ET,EC000-7FF
EL 拡張リンクリレー EL000-1FFF
EP 拡張エッジ検出 EP000-FFF
GX/GY 拡張入出力 GX,GY0000-FFFF
GM 拡張内部リレー GM0000-FFFF
ワード S 特殊レジスタ S0000-03FF
N 現在値レジスタ N0000-01FF
R リンクレジスタ R0000-07FF
D データレジスタ D0000-0FFF
EN 拡張現在値レジスタ EN0000-07FF
H 拡張設定値レジスタ H0000-H07FF
ES 拡張特殊レジスタ ES0000-ES07FF
U 拡張データレジスタ U0000-7FFF

【PC10G】

領域 識別子 名称 アドレス
ビット K キープリレー K000-2FF
V 特殊リレー V000-0FF
V 特殊リレー V1000-17FF
T/C タイマ/カウンタ T,C000-1FF
T/C タイマ/カウンタ T,C1000-17FF
L リンクリレー L000-7FF
L リンクリレー L1000-2FFF
X/Y 入出力リレー X,Y000-7FF
M 内部リレー M000-7FF
M 内部リレー M1000-17FF
P エッジ検出 P000-1FF
P エッジ検出 P1000-17FF
EX/EY 拡張入出力 EX,EY000-7FF
EM 拡張内部リレー EM000-1FFF
EK 拡張キープリレー EK000-FFF
EV 拡張特殊リレー EV000-FFF
ET/EC 拡張タイマ/カウンタ ET,EC000-7FF
EL 拡張リンクリレー EL000-1FFF
EP 拡張エッジ検出 EP000-FFF
GX/GY 拡張入出力 GX,GY0000-FFFF
GM 拡張内部リレー GM0000-FFFF
ワード S 特殊レジスタ S0000-03FF
S 特殊レジスタ S1000-13FF
N 現在値レジスタ N0000-01FF
N 現在値レジスタ N1000-17FF
R リンクレジスタ R0000-07FF
D データレジスタ D0000-2FFF
EN 拡張現在値レジスタ EN0000-07FF
H 拡張設定値レジスタ H0000-H07FF
ES 拡張特殊レジスタ ES0000-ES07FF
U 拡張データレジスタ U00000-1FFFF
EB 拡張バッファレジスタ EB00000-3FFFF
FR 拡張フラッシュレジスタ FR000000-1FFFFF

1.10.2.3 OMRON(fins)#

  • CS/CJ/CP/NSJシリーズに対応しています。
  • チャンネルI/Oは、アドレスのプレフィックスとして"CIO"を付加指定可能です。
  • 拡張データメモリの有無は、シリーズおよびマシンごとに異なります。
  • 下記のレジスタを指定する事ができます。
エリア種別 データ種別 アドレス
チャンネルI/O ビット 0000.00~6143.15
チャンネル(ワード) 0000~6143
内部補助リレー ビット W000.00~W511.15
チャンネル W000~W511
保持リレー ビット H000.00~H511.15
チャンネル H000~H511
特殊補助リレー ビット A000.00~A959.15
チャンネル A000~A959
タイマ アップフラグ T0000~T4095
現在値 T0000~T4095
カウンタ アップフラグ C0000~C4095
現在値 C0000~C4095
データメモリ ビット D00000.00~D32767.15
チャンネル D00000~D32767
拡張データメモリ(バンク0~F) ビット E0_00000.00~E0_32767.15
EF_00000.00~EF_32767.15
チャンネル E0_00000~E0_32767
EF_00000~EF_32767
拡張データメモリ(バンク10~18) ビット E10_00000.00~E10_32767.15
E18_00000.00~E18_32767.15
チャンネル E10_00000~E10_32767
E18_00000~E18_32767
拡張データメモリ(カレントバンク) ビット E00000.00~E32767.15
チャンネル E00000~E32767
タスクフラグ ビット TK0000~TK0031
ステータス TK0000~TK0031

1.10.2.4 キーエンス(上位リンク)#

  • KV-8000/7500/7300シリーズに対応しています。他シリーズもアドレス範囲は異なりますが、上位リンクが利用可能であれば接続できます。
  • ワードレジスタは".0~f"でビット指定可能です。
  • 下記のレジスタを指定する事ができます。(シリーズにより異なります)
種別 アドレス 標準データ
リレー R 00000~199915 BIT
リンクリレー B 0000~7FFF BIT
内部補助リレー MR 00000~399915 BIT
ラッチリレー LR 00000~99915 BIT
コントロールリレー CR 0000~7915 BIT
ワークリレー VB 0000~F9FF BIT
データメモリ DM 00000~65534 WORD
拡張データメモリ EM 00000~65534 WORD
ファイルレジスタ FM 00000~32767 WORD
ZF 00000~524287 WORD
リンクレジスタ W 0000~7FFF WORD
テンポラリデータメモリ TM 000~511 WORD
インデックスレジスタ Z 01~12 WORD
タイマ T 0000~3999 BIT
タイマ(現在値) TC 0000~3999 DWORD
タイマ(設定値) TS 0000~3999 DWORD
カウンタ C 0000~3999 BIT
カウンタ(現在値) CC 0000~3999 DWORD
カウンタ(設定値) CS 0000~3999 DWORD
デジタルトリマ AT 0~7 DWORD
コントロールメモリ CM 0000~5999 WORD
ワークメモリ VM 00000~50999 WORD

1.10.2.5 Modbus RTU/TCP#

  • データ種類により、レジスタのデータ型が決定します。
    • コイル/入力ステータス  → ビット
    • 保持レジスタ/入力レジスタ  → ワード
  • 指定できるアドレス範囲は下記の通りです。
    0x0000~0xFFFF(データ種類関係なし)

1.10.2.6 Panasonic MEWTOCOL#

  • FP7に対応しています。
  • 現時点で対応しているのはMEWTOCOL-COMのみです。MEWTOCOL7-COM, MEWTOCOL-DATには対応していません。
  • 下記のデバイスからデータを取得可能です。機種やメモリ選択パターンにより取得可能範囲は異なります。
  • 取得単位がBITのものは、型としてBOOLのみ指定可能です。
デバイス名 取得単位 アドレス 備考
外部入力 BIT X0000 ~ X511F 書き込み不可
アドレスの最後の文字は0~9, A~Fを指定
WORD WX000 ~ WX511 書き込み不可
外部出力 BIT Y0000 ~ Y511F アドレスの最後の文字は0~9, A~Fを指定
WORD WY000 ~ WY511
内部リレー BIT R00000 ~ R0999F アドレスの最後の文字は0~9, A~Fを指定
BIT R10000 ~ R2047F 書き込み不可
アドレスの最後の文字は0~9, A~Fを指定
WORD WR0000 ~ WR2047
リンクリレー BIT L00000 ~ L0999F アドレスの最後の文字は0~9, A~Fを指定
BIT L10000 ~ L1023F 書き込み不可
アドレスの最後の文字は0~9, A~Fを指定
WORD WL0000 ~ WL2047
データレジスタ WORD DT00000 ~ DT99999 DT100000以降は取得不可
リンクデータレジスタ WORD LD00000 ~ LD16383
タイマ BIT T0000 ~ T4095 書き込み不可
タイマ設定値 WORD TS0000 ~ TS4095 32bit中、下位16bitのみ取得
タイマ経過値 WORD TE0000 ~ TE4095 32bit中、下位16bitのみ取得
カウンタ BIT C0000 ~ C1023 書き込み不可
カウンタ設定値 非対応
カウンタ経過値 非対応
システムレジスタ 非対応
インデックスレジスタ 非対応
システムリレー 非対応
パルスリレー 非対応
異常報知リレー 非対応
直接入力 非対応
直接出力 非対応
システムデータ 非対応
ユニットメモリ 非対応

1.10.3 リアルタイム分析について#

リアルタイム分析を選択すると「基本統計、移動平均値、FFT」の3種類が設定可能です。

リアルタイム分析に☑を入れ、横にある「基本統計、移動平均値、FFT」をクリックすると設定画面が表示されます。

リアルタイム分析1

リアルタイム分析に☑を入れ、横にある「基本統計、移動平均値、FFT」をクリックすると設定画面が表示されます。

1.10.3.1 基本統計#

  1. 以下の項目を入力します。

    リアルタイム分析2

    項目 説明
    分析幅 分析の幅を設定
    分析単位 分析幅の単位を設定(件数 or 秒)
  2. 利用する基本統計種別と永続化の有無を選択します。

1.10.3.2 移動平均値#

  1. 以下の項目を入力します。

    リアルタイム分析3

    項目 説明
    移動平均値 移動平均値を取る期間(短期、中期、長期のデータ数)を設定(最大3つまで指定可能)
    ※左から小さい順に並べてください
    指数加重移動平均値の平準化定数α 指数加重移動平均値の平準化定数αを設定
    0 < α < 1の範囲を小数で指定
    デフォルト値:「2 /(2 + 1)」
  2. 利用する分析、永続化の有無を選択します。

1.10.3.3 FFT解析#

  1. 以下の項目を入力します。

    リアルタイム分析4

    項目 説明
    FFT解析を行う FFT解析を実行の有無
    永続化する ストレージ上に保存する
    件数 FFTウィンドウの件数
    サンプルレート FFTサンプルレート(入力不可)
    ウィンドウ関数 使用する窓関数を設定
    標準化する 標準化の有無

1.10.3.4 ニーモニックファイル出力方法#

  • キーエンス
    【KV STUDIO ユーザーズマニュアル】を参照してください。
    『参照ページ』
    「4章 ファイル・印刷」→
    「4-1 ファイルの各機能について」→
    「ニモニックリスト保存」に出力方法が記載されています。
    手順に従い、MNMファイルを出力してください。

  • OMRON
    【CX-Programmer オペレーションマニュアル 】を参照してください。
    『参照ページ』
    「第5章 プログラムの再利用」→
    「5-2 再利用ファイルの保存/読み出し」に出力方法が記載されています。
    手順に従い、CXRファイルを出力してください。

  • 三菱
    【三菱 GX Works】では以下の手順を参考にファイルを作成してください。

    1. GX Worksからプロジェクトを開く
    2. 画面右側のラダー部を右クリック→メニューに表示されたクロスリファレンスをクリック
      ニーモニックファイル_1
    3. 画面下部のクロスリファレンス部で、すべてのデバイス/ラベルを選んで検索をクリック
      ニーモニックファイル_1
    4. 下部の表形式部へ内容が表示されるので、表形式部の左上クリックで全範囲指定→右クリック→コピーをクリック
      ニーモニックファイル_1
    5. テキストエディタ、またはExcelへペーストしてCSVファイルとして保存