金属対応RFIDタグの概要

弊社は 、 日本ミクロン 株式会社 (以下、 日本ミクロン) と共同で金属に対応したUHF帯(※1)の電子タグとクラウドが連携したシステム「 SmaCo クラウド 」を開発しました。「 SmaCo クラウド 」は、日本ミクロンの金属対応電子タグ「 SmaCo 」とソルティスターのクラウドシステム「 SALTYSTER(後継製品:SpeeDBee Hive)」、データの読み取り・書き込みができるリーダライター端末をセットにした、クラウドまで一気通貫の RFID(※2)システムです。本製品により、これまで電波による非接触でのデータの読み書きができる RFID の使用が難しかった金属製品の棚卸や工場のトレーサビリティ(※3) などの業務時間を 、従来の1/1 0 に短縮することが可能となります。

※1 極超短波を意味する“Ultra High Frequency”の略で300MHz~3GHz までの周波数の電波受信に必要なアンテナを小さくすることができるため小型機器に利用でき、HF帯(短波帯)に比べ通信距離が長いのが特徴です
※2 電波によ り RF タグのデータを非接触で読み 取り・ 書き込みするシステム
※3 原材料・部品の調達から加工、組立、流通、販売の各工程で製造者・仕入先・販売元などを記録して追跡可能な状態にしておくこと

工事現場の建設機材管理や工場のIoTトレーサビリティを実現

従来のバーコードを利用した棚卸に比べて、電子タグを活用した棚卸は、一定の離れた場所にある複数の製品のデータを一気に読み取ることができるため、業務効率化に繋がるとして導入する企業が増えています。しかし、これまで電子タグと通信するリーダライター端末からの電波が金属に反射して不具合が出てしまうため、金属製品の管理には活用できませんでした。

金属対応のRFIDは、電子タグを金属面に貼り付けても、 読み書きした電子タグのデータをクラウドまで繋げることができます。これによって、建設機材など 金属製品の棚卸にもクラウドを簡単に活用できるようになりました。また、工場の製造過程においても製品に電子タグを貼り付け、製造工程や原材料、仕入先などの情報を読み書きすることで IoT トレーサビリティも大きな工数を割くことなく実現することが可能となりました 。

従来のプラスチックタグでは対応できなかった、劣悪な環境(機械、自動車、工具、風雨、雪など)にも対応します。

「SmaCo クラウド」の特長
金属対応RFIDタグ活用例
特徴1:金属対応タグ受信感度向上のカスタマイズが可能

「 SmaCo クラウド 」 の電子タグ はリース製品ですが、利用するシーンにあわせて通信感度を高めるための微調整にも対応し、状態の良い環境で利用することができます。

※タグの形状及びソフトウェアのカスタマイズは別途費用が必要です。

特徴2:純国産で高品質

電子タグは、航空宇宙防衛産業分野の品質保証システムJISQ9100の認証を受けた長野県岡谷市にある日本ミクロンの工場で製造され、航空機での採用実績もあります。タグとソフトウェアともに純国産の製品です。

特徴3:クラウド連携で即日使用可能

「 SmaCo クラウド 」は、クラウドシステムもセットになっているため、専用のリーダライター端末でタグから読み取った情報がクラウドまで一気通貫。PC にソフトウェアをインストールするだけで、製品が手元に届いたその日から利用可能です。

「 SmaCo クラウド 」に関するお問い合わせ先

日本ミクロン株式会社: https://www.nihon-micron.co.jp/

金属タグのお問い合わせ先: nmadpt@nihon-micron.co.jp

または弊社までお気軽にお問合せください。

IoTデバイスとしてのRFIDタグの活用

RFIDは、ID情報を埋め込んだRFタグから、電磁波や電波を用いた近距離無線通信技術によってデータ通信を実現する技術です。RFIDタグの中にも半導体メモリとしての技術が組み込まれ、管理IDだけではなく情報(データ)を読み書きできる機能を持ちます。したがって、RFIDタグも一つのIoTデバイスとしたシステムを構築することが可能です。

「RFIDコレクタ」で簡単にIoT化

弊社製品IoTミドルウェア「SpeeDBee Hive」(何でも繋がる、簡単操作、安価、短期間でのIoT構築&本格的なエッジコンピューティング)が提供するデータ収集機能(コレクタ)の一つとして、RFIDコレクタを提供いたします。RFIDコレクタで収集したデータは、PLC/センサー等の他データと時間軸で連動し、各種データ処理(基本統計/移動平均等)とともに上位サービス(AWS/Azure等)、システムにデータ送信する事が出来ます。

RFIDコレクタ

「RFIDコレクタ」でタグデータの取込み

WEBアプリケーション上の設定画面から、RFIDリーダに対して、以下を設定します。

  • タグの読取設定(間隔、出力、IPアドレスなど)
  • タグのでEPC/TID/USER領域からのデータ収集(オフセット、サイズなど)
  • 収集したデータは、タイムスタンプとともに時系列データベースに格納
  • 対応RFIDリーダー:Impinj SpeedWay(※)

※ RFIDリーダーの対応機種は今後増やす予定です。

WEBアプリケーション、RFIDコレクタ

RFIDタグとPLCやクラウドシステムとのデータ連携

RFIDタグとPLCやクラウドシステムとのデータ連携

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